FXをはじめると、チャートの読み方とか、テクニカル分析のやり方をきちんと勉強しないと、儲けられないのでは
ないかとご心配の方も多いのではないでしょうか?
もちろん、知っておいて損はありませんが、最低限、次の3つを抑えておけば、OKです。
@ 移動平均線
A ボリンジャーバンド
B MACD
★ テクニカル分析 ★
テクニカル分析は、トレンド系分析とオシレータ系分析に分けられます。
一般的に、トレンド系分析は、中長期の予測に使い、オシレータ系分析は、短期的な予測に使います。
★ トレンド系分析 ★
トレンド系分析は、全体的なトレンドを読もうとするテクニカル分析です。
移動平均線、ボリンジャーバンド、一目均衡表、パラボリック等がありますが、移動平均線とボリンジャーバンド
の2つを押さえておきましょう。
移動平均線は、日々の不規則な変動を平準化しているもので、現在のレートの水準と平均線とも差(乖離)や、
移動平均線の比較などから、将来の動きを予測するものです。
前提となっているのは、「相場は繰り返す」という相場感です。移動平均線は、あくまで過去のデータに
すぎません。しかし、それと同じようなことが過去にあったので、今回もそうなるのでは?という予測に基づく
ものです。ですから、必ずそうなるということではありませんが、経験則は、結構、当たるものです。
では、どの移動平均線を使えばいいのか?ということになりますが、短期の5週線と長期の25週線を
基本にするのが良いと思います。少し、反応が鈍くなりますが、中長期的なトレンドをつかむ為のものです
から、「頭と尻尾はくれてやれ!」ということでいいのではないかと思います。
短期の移動平均線が、長期の移動平均線をクロスして上回ったら、強烈な買いのサインで有名な、
「ゴールデンクロス」となり、逆にクロスして下回ったら、売りのサインで有名な、「デッドクロス」ということに
なります。
次に、ボリンジャーバンドですが、これは、統計学的な確率を組み入れた手法で、買われ過ぎ、売られ過ぎを
判断するものです。
ボリンジャーバンドは週足、±2σで判断する。
統計学での標準偏差を利用したものです。学生の頃、悩まされてきた偏差値のことです。偏差値は、50を
標準に、+1σが60になるように、+2σが70になるように、+3σが80になるように設定されています。
±2σまでに、全体の95%が入ってしまう計算になります。
ボリンジャーバンドも中長期的な予測に使うものですから、週足のものを使い、±2σを基本にします。
±2σを超えたところのレートは、全体の5%に過ぎず、正常範囲を超えて、異常事態に入っていると考え、
上げ過ぎ、下げ過ぎの判断に使います。
しかし、ボリンジャーバンドも、あくまで過去のデータの結果を基にしたものですので、将来、必ず正常範囲に
戻るのですが、予想外の変動時には、±2σのバンドを突破して、そのままトレンドを作ることもありますので
注意も必要です。
★ オシレータ系分析 ★
オシレータ系分析は、変化の大きさから、相場の反転ポイントを見極めるのに有効で、MACD、RSI、
ストキャスティクス等がありますが、MACDを押さえておきましょう。
MACDは、相場の買われすぎや売られ過ぎに注目して、相場の反転ポイントなどを事前に見極めようとする
オシレータ系分析法です。(マックディーとか、エムエーシーディーと呼んでいます。)
MACDは、12日と26日の指数移動平均の差を計算したもので、通常、MACDと9日間のMACDの移動
平均をシグナルと呼んで、そのラインが交差するところを反転ポイントとして利用することが多いようです。
上図のように、ゴールデンクロスが買いのポイント、デッドクロスが売りのポイントとして、反転ポイントと
判断します。
視覚的にわかりやすく、短期的な反転ポイントを見つけるのに有効です。