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通貨によって、同じ方向へ動くものがあることは、皆さんご存知だと思います。
例えば、円高(米ドルに対して)になった時には、多くの通貨に対しても、円高に進みます。最近は、米ドル安が
顕著で、それが原因で円高になっていることが多くなってきています。
スワップ金利派としては、
円高になろうが、円安になろうが、同じ方向へ動く通貨のペアで、スワップ金利が
高いもの
があれば、いいなと思うのではないでしょうか?
ここでは、同じ方向へ動く通貨ペアで、スワップ金利の大きいものを検討してみたいと思います。
★ 同じ方向へ動く通貨ペア ★
かつて、円が大変強かった頃は、円高になると、対円で、すべての通貨に対して円高になり、円以外の通貨は
同じ方向へ動いていました。この場合ですと、円以外の通貨でスワップ金利の高い通過ペアを見つければ
いいわけで、比較的に簡単でした。
しかし、現在は、そう簡単ではないのです。
実は、円と米ドルは、今では、同じ方向へ動く通貨ペアなのです。現在、弱い通貨の代表が米ドルと日本円
なのです。ですから、米ドル・円の通貨ペアは、ある意味で、スワップ金利派にとって一番有利な通貨ペアでも
あります。
それに対して、強い通貨は、石油や金の資源を持っている国の通貨と、米ドルに代わる基軸通貨になれる通貨
です。
その意味で、ユーロ、カナダドル、英国ポンド、オセアニア通貨、南アフリカランド
は、今は、強い通貨です。
ですから、強い通貨同士と弱い通貨同士のペアがスワップ金利派にとって好ましいもとになります。
★ 同じ方向へ動く通貨のボラティリティ ★
同じ方向へ動く通貨であっても、通貨ごとのボラティリティは違います
。上記の強い通貨のグループでも、
ユーロ以外は、ボラテリティの高い通貨で、弱い通貨ペアの米ドル・円よりももっと動くことがあります。
2007年11月下旬の円高の際には、私は、ユーロ・南アランドの通貨ペアで、南アフリカランドが思った以上に
下げたために、ロスカットを経験しています。(南アランド・円よりは、ユーロ・ランドの方が、変動率は低かった
のですが、10%近い下落率でした。)
大きな下げは、1〜2日後には回復しているのですが、南アランドの急落によって、多くの建て玉を失った、
にがい経験
をしました。
ですから、同じ方向に動くからといって、ボラティリティを考慮しないと痛い目に合いますので、注意して
ください。
★ スワップ派向きの通貨ペアは? ★
世界の情勢によって、強い通貨、弱い通貨は、日々変わりますが、2007年後半の情勢は、下記の表の
通りです。
強い通貨(相対的) |
資源価格依存通貨 |
有事に強い通貨 |
弱い通貨(相対的) |
ユーロ |
カナダドル
英国ポンド
豪ドル・NZドル
南アフリカランド |
日本円
スイスフラン |
米ドル |
米ドルに変わる基軸通貨 |
原油・金価格次第
ボラティティが大きい |
問題発生時に強くなる
傾向がある |
サブプライムローン問題で
基軸通貨不安 |
この表のように、原油高・金価格高の現状では、ユーロ側から強い通貨になりますが、逆の状況になった際には
逆の状況にもなるということを、ご理解お願いいたします。
次に、政策金利は、下記の表の通りです。(2007年11月現在)
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国名 |
金利 |
1 |
トルコ(TRY) |
17.50% |
2 |
アイスランド(ISK) |
14.25% |
3 |
南アフリカランド |
10.50% |
4 |
ニュージーランド |
8.25% |
5 |
ハンガリー(HUF) |
8.00% |
6 |
メキシコ(MXN) |
7.25% |
7 |
香港(HKD) |
6.00% |
8 |
オーストラリア |
6.75% |
9 |
イギリス(GBP) |
5.75% |
10 |
アメリカ(USD) |
4.50% |
11 |
カナダ(CAD) |
4.50% |
12 |
ユーロ圏(EUR) |
4.00% |
13 |
スイス |
2.75% |
|
日本(JPY) |
0.50% |
この表の金利差が、スワップ金利とほぼ同じになりますから、金利差が大きいほど、スワップ金利が大きい
通貨ペアになります。また、一般的に、政策金利の大きい通貨は、ボラティリティも高い傾向があります。
そこで、2007年11月26日の暴落の場面で、どの通貨ペアの変動が少なかったか?
を調べてみました。
各通貨の、11月7日の始値と26日の終値は、下記の表の通りです。
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11/7
始値
|
11/26
終値
|
下落率 |
変動幅 |
1000通貨変動幅 |
10万円当たり変動幅 |
スワップ |
スワップ
調整指数
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USD/JPY |
114.69 |
107.19 |
-6.5% |
7.50 |
7,500 |
6,539 |
129 |
100 |
|
|
|
|
|
|
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|
|
EUR/JPY |
166.95 |
159.68 |
-4.4% |
7.27 |
7,270 |
4,355 |
151 |
83 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
ZAR/JPY |
17.57 |
15.32 |
-12.8% |
2.25 |
2,250 |
12,806 |
40 |
93 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
NZD/JPY |
89.42 |
80.93 |
-9.5% |
8.49 |
8,490 |
9,495 |
174 |
82 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
GBP/JPY |
239.45 |
222.43 |
-7.1% |
17.02 |
17,020 |
7,108 |
328 |
88 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
CHF/JPY |
100.22 |
97.86 |
-2.4% |
2.36 |
2,360 |
2,355 |
41 |
100 |
|
|
|
|
|
|
|
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|
EUR/ZAR |
9.502 |
10.423 |
9.7% |
-0.921 |
16,182 |
9,693 |
244 |
115 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
EUR/NZD |
1.867 |
1.973 |
5.7% |
-0.106 |
9,481 |
5,679 |
179 |
92 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
USD/ZAR |
6.528 |
6.997 |
7.2% |
-0.469 |
8,243 |
7,187 |
162 |
88 |
|
|
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|
|
|
|
|
NZD/USD |
0.780 |
0.755 |
-3.2% |
0.025 |
2,204 |
3,162 |
79 |
116 |
|
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|
TRY/JPY |
97.72 |
86.88 |
-11.1% |
10.84 |
10,840 |
11,093 |
380 |
49 |
|
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|
|
|
|
GBP/CHF |
2.389 |
2.273 |
-4.9% |
0.116 |
11,656 |
4,868 |
217 |
95 |
|
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|
EUR/CHF |
1.666 |
1.632 |
-2.0% |
0.034 |
3,419 |
2,048 |
74 |
49 |
|
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|
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|
|
|
|
EUR/TRY |
1.708 |
1.838 |
7.6% |
-0.129 |
12,653 |
7,579 |
570 |
23 |
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変動幅が少なく、コツコツ稼ぐのに向いている通貨ペア |
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変動幅は大きいが、スワップ金利の効率が良い通貨ペア |
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やはり、南アフリカランドとトルコリラの下落率が大きいのが目立ちます。私が、失敗した、ユーロ・ランドも
10%近い下落で、これでは、ストップロスを回避できなかったはずです。
色々、調べましたが、逆方向へ動いた通貨ペアはありませんでした。
一般的に、米ドルの下落率よりは、低い下落率の通貨ペアを選ぶと、良いと思われます。
その中で、ユーロ・スイスは、下落率が2.0%と、ほとんど影響を受けず、NZドル・米ドルも、3.2%と
影響が少なかったようです。
そのうち、ユーロ・スイスは、スワップ金利の有効性も、ボラティリティを考慮した場合、米ドル投資の倍の
効率で、この通貨ペアであれば、少ない資金で、スワップ金利を稼ぐのに向いていたことになりました。
また、ユーロ・トルコ、トルコ・円は、変動幅は大きいものの、スワップ金利を考慮した場合、やはりかなり
効率良くスワップ金利が稼げることがわかりました。トルコリラは、レバレッジを下げて、スワップ金利稼ぎが
上策のようです。
尚、上記表中で、下落率が、プラスになっている通貨ペアの場合には、スワップ金利は、売り建ての場合です
ので、ご注意ください。
スワップ調整指数とは、変動が小さければ、少ない資金でスワップ金利が取れるという概念から、米ドル・円を
100とした指数で、数値が小さいほど、効率よく、スワップ金利が取れることになります。
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