株主優待生活のすすめ
少額投資でも、企業から贈り物が届く、株主優待株から株式投資をはじめる方法をご紹介します。

隠れ優待株・あれこれ
 

  逆日歩を逆手に逆日歩ゲット!  

制度信用で、両建てをすると、怖いのが、権利確定付き最終売買日に掛かる逆日歩です。

その怖〜〜い逆日歩を逆手に取って、逆日歩をゲットする方法をご紹介いたします。

ただ、逆日歩は、あくまで結果がそうなったのであり、決して狙って出来ることではありませんので、邪道 としての、知識程度に、思っていただければ幸いです。

2007年5月25日(5月末銘柄の最終売買日)の逆日歩一覧です。


赤線で囲んであるのが、制限銘柄で最高逆日歩が出た銘柄で、下線で示してあるのが、最高逆日歩が発生した銘柄です。

そのうち、キャンドゥ(2698)について、実際に私が行ったことを見ていただいて、「逆日歩を逆手に取る」とは、どういうことなのか?ご説明したいと思います。

下図が、今回のキャンドゥの決済明細書です。

受渡明細
建金額 埋金額 95,600 円 95,900 円
建手数料 埋手数料 88 円 109 円
建手数料消費税 埋手数料消費税 4 円 5 円
事務管理費 100 円
事務管理費消費税 5 円
名義書換料 25 円
名義書換料消費税 1 円
貸株料 0 円
支払日歩 419 円
受入日歩 14,150 円
配当金 0 円
調整金 0 円
決済損益 13,694 円


買い建てを95,600円で行い、95,900円で返済しています。買ったのは、2007年3月26日です。

返済は、権利落ち日の5月26日です。

ここで、注目してもらいたいのは、支払日歩(借り入れ金利分)が、419円に対して、受入日歩が
14,150円
となっていることで、最終日の12,000円を引くと、2,150円です。

受入日歩が、支払日歩を上回っており、株価が変わらなければ、信用買いをしているだけで、逆日歩で儲かっていく計算になります。ですから、現引きをせずに、信用のまま、権利確定日前まで、持ち続けた
のです。

そして、権利付き最終売買日には、決断しなければならないことがあります。このまま、権利を取るかどうか
ということです。

  @ 権利を取ると、配当がもらえる。
  A 権利を取ると、権利落ちの株価下落がある。
  B 信用買いのままでは、優待はもらえない。
  C 信用買いのままでは、逆日歩がもらえる。(最低200円〜12,000円)

まず、@の配当は、完全に権利落ちに負けてしまいますので、配当狙いは出来ません。

Bの優待をもらう為には、現引きして、現物で権利確定日を迎えなければなりませんが、その場合、逆日歩はもらえません。

取るべき3つの選択方法

  @ 権利確定前に、キャピタルゲインの分とそれまでの逆日歩をもらって決済する。
  A 現引きして、優待と配当の権利を取り、権利落ちをカバーする。
  B 信用買いのまま、権利を取り、配当分と逆日歩で、権利落ちをカバーする。

という3つの選択方法がありました。

一番堅い方法が、@ で、キャピタルゲインの3500円程度と、それまでの逆日歩と順日歩の差の1500円
程度で、5000円の利益を確定させることです。

次の AとBは、賭け です。権利落ちの危険を冒して、優待、又は、逆日歩を取るという選択です。

過去のキャンドゥの権利付き最終売買日の逆日歩は、2006年5月が、12000円で、11月が、1100円でした。

権利落ち前最終売買日の終値が、買値の3500円くらい高いところでしたから、権利落ちをしても、損にはならないのだろうと読みました。

そうすると、Aの方法で優待と配当分(価値として、約2800円相当)を取るか、Bの方法で、配当分と逆日歩分(900円〜12000円)を取るかという選択に迫られましたが、優待の権利は、別の口座で取っていましたので、逆日歩取りにしてみました。

結果としては、まんまと、最高逆日歩が出て、明細書にある13,694円と配当分を得ることが出来ました

しかし、これは、あくまで、結果がそうであったというだけで、権利落ちがもっと大きければ?、逆日歩が最低の200円だったら?、大損をしていたことになります。

いずれにしても、私の置かれた状況が、失敗しても損はしないだろうという状況だったという余裕 が、掛けてみようかな?ということになったのだと思います。

でも、よくよく考えてみてください。@の選択をすれば、リスクなしで、5000円の利益が取れるのに、それを投げて、危険な賭けに出ています。とても、賢明な人のやることではありません。

これが、テストの問題であれば、@が正解で、一番してはいけない解答がBでしょうね。

これまで、キャンドゥのように、高額の逆日歩が発生している例は、あります。過去の状況とその時の状況が似ている場合には、同じ結果が出る可能性があります。

その時の状況に、余裕があれば、逆日歩を逆手に取って逆日歩をゲットするのも、一つの楽しみ方 です。

丸三証券は、少額投資にはもってこいの証券会社です。


  逆日歩銘柄は2種類ある!  


逆日歩銘柄は、大きく2種類あります。

@ 恒常的に逆日歩が出ていて、1年中逆日歩が発生している銘柄

例 : なとり(2922)、サカタのタネ(1377)、キャンドゥ(2698)、小林洋行(8742)、リンガーハット(8200)、キーコーヒー(2594)、壱番屋(7630)、等々です。

A 権利付き最終売買日だけに高額の逆日歩が発生しやすい銘柄

例 : これは、直前の信用売り残と買い残を見なければ、わかりませんが、Dr.シーラボ(4924)、カネ美食品(2669)、壱番屋(7630)、プライム(2684)、日本ライトン(2708)、六甲バター(2266)等が上げられます。

@とAに入っている銘柄もありますが、@の銘柄は、権利付き最終売買日には、目だった逆日歩にならない
ことが多いようです。

Aの逆日歩銘柄には、株主優待株が多く含まれています。これは、優待のタダ取りをもくろんで、両建て
している人が多い
ことが、原因だと思われます。

いくら、前日までの信用倍率を注意深く見ていても、突然現れる逆日歩には、対応できません。人気がある優待であれば、あるほど、権利付き最終売買日の逆日歩と権利落ちは、付きまとうようです。

Aについては、過去の発生状況を、研究して、予想するのが一番かと思います。

  逆日歩取り裏ワザ その1   


上記で説明した、逆日歩銘柄のうち、@の年中逆日歩が出ている銘柄から、逆日歩と順日歩の差を取る方法裏ワザ その1です。

仕組みは、単純です。キャンドゥのように、ほとんど毎日50円の逆日歩が発生している銘柄を信用買いで買い、支払う金利との差をゲットするというものです。

買った銘柄に支払う金利分と比べて、逆日歩が大きいものを選ぶことが、重要ですが、金利は、金利市場の変動により結構変わるので、注意が必要です。

1株単位の株であれば、25万円以内の銘柄、100株単位の銘柄であれば、12万円以内、1000株単位の銘柄であれば、25万円以内で買える銘柄を選ぶ必要があります。

それは、最低逆日歩が、それぞれ、50円、0.05円、0.05円だからです。

私の経験からは、100株単位の銘柄は、やってもほとんど利益にならないので、1株単位か、1000株単位のものを選ぶ必要があります。

例としては、1株単位が、キャンドゥ、Dr.シーラボ等です。

1000株単位のものは、少ないのですが、三洋電機(6764)辺りは、良く逆日歩が出ます。

キャンドゥで、試算 してみます。株価の変動は、半年で、同じ株価に戻るという前提にしています。

   1ヶ月で、逆日歩が50%の15日、発生したとします。(キャンドゥの株価は、95000円とする)

   逆日歩  50円 X 15日 = 750円
   金利    7円 X 30日 = 210円
               差引き   540円 ゲット!

ということになります。金利は、各証券会社により異なりますから、ご自分のお使いの証券会社の金利をご確認ください。

単純計算で、1年に6480円を得られることになり、年利6.8%になります。

もちろん、株価変動のリスクは、省いていますので、単純比較はできませんが、これに、年1500円の配当が加わりますから、馬鹿にできない投資方法であることが、おわかりいただけるかと思います。

ちなみに、私は、現在、キャンドゥで、試しています。結果が出ましたら、ご報告させていただきます。

  逆日歩取り裏ワザ その2   


逆日歩取り裏ワザ その2は、上記で紹介した逆日歩銘柄のうち、Aの権利付き最終売買日に発生する逆日歩をゲットする方法です。

単純に言えば、権利付き最終売買日の逆日歩を予想して、権利落ちと比べて逆日歩の方が大きいと予想した時に、信用買いのまま、権利を確定させて、配当分と逆日歩を取るというものです。

こういった方法を取ろうとする銘柄は、権利落ちの大きな銘柄が多く、権利落ちを配当でカバーすることは出来ません。ですから、逆日歩が出るかどうかの予想が一番のポイントになります。

権利付き最終売買日に大きな逆日歩が出る銘柄には、特徴があります。

  @ 発行株数が少ない銘柄、流通量の少ない銘柄
  A 株主優待制度を実施していて、人気のある優待である銘柄
  B 信用倍率が、3倍以内のもの

この3つ、すべての条件が満たされていて、過去の逆日歩も、同様に発生している銘柄がターゲットになります。

特に、発行株数が少なく、流通量が少ないというのは、絶対条件になります。

また、逆日歩日数にも影響を受けます

土日を、挟んでいると、逆日歩日数は、4日になりますし、例年12月は、年末年始の休みがあり、7日になります。

当然、逆日歩日数が長い月が、有利です。

昨年の例では、12月の逆日歩日数は、7日でした。その結果、プライム(2684)とベルパーク(9441)は、3000円 X 7日 = 21000円 の逆日歩が付きました。株価の約50%の逆日歩が発生したことになります。

これを、うまく取っていれば、笑いが止まらないところでしょう。ただ、この2銘柄は、前日の信用倍率が、7倍くらいあり、容易には、最高逆日歩が発生することは、出来ませんでした。

まさしく、神のみぞ知る逆日歩なのです。

いずれにしても、この裏ワザは、投資ではなく、投機ですので、馬券を買うような気持ちで行わないと、逆日歩が発生することを前提にして行うと痛い目に合うことは、予想できます。

昨年の5月に、キャンドゥで、12000円の逆日歩が発生しましたが、2匹目のどじょうを狙って、11月の権利確定で、この方法を取った人がいましたが、逆日歩は、1100円しか発生せず、赤字となりました。

皆さんが、思うことは、皆さんがやるので、結局、失敗に終わることが多いようです。すでに、含み益を持っていて、権利落ちにも耐えられるような状況の時にしかすべきでない方法だと思います。



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