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自作アルコールバーナーいろいろ

★ 自作アルコールバーナーを比べてみた件 ★

これまでに、幾つかのタイプのアルコールバーナーを自作してきましたので、それぞれに特徴をまとめてみたいと思います。

■ 副室加圧型オープンジェット型 ■

こちらが、副室加圧型オープンジェット式 の完成品で、燃焼させると、下のように、ジェット孔から、火焔が上がり、ガスバーナーらしくなります。





原理は、下図のように、中央の部分に火をつけて、プレヒーティング をし、アルコールの温度が、65度くらいになると、アルコールが沸騰を始め、副室の蒸気が加圧されて、噴き出し、それが、火焔となるというものです。

 副室加圧式の仕組み

もっとも、一般的で、人気のあるアルコールバーナーです。

燃料のアルコールも入れやすいし、火力も一定していますし、本燃焼に入るにも、1分程度と、まずまず早く、本燃焼に入ります。

作り方は、「アルミ缶で、アルコールバーナーを作ってみた件」を参照ください。

■ 密閉型アルコールバーナー ■

構造は、とても簡単で、2個のアルミ缶を、同じ高さに切り、小さなジェット孔を、下の写真のように加工して、嵌め込んだだけのものです。





特徴としては、小さな火焔が、長い間燃え続けるということです。丁度、飛騨コンロの固形燃料くらいの弱い火力が、長く続くので、固形燃料の代用品として使うことが出来ます。このサイズで、20分ほど燃え続けます。

欠点は、穴が小さいので、燃料を入れるのが、難しいのと、本燃焼に入るまでの時間が掛かる点があります。また、燃料を、上部の注入口から、溢れるまで注ぐ必要があり、燃料の量の調節が難しい点があります。

燃料が入れにくいという点は、スポイトのようなもので、注入することで解決できます。また、本燃焼に掛かるまで、時間が掛かるという点は、受け皿にアルコールをこぼして、外部から、内部のアルコール温度を上げる方法があります。

■ CHS(Capillary Hoop Stove)型 ■

CHS型のアルコールバーナーの特徴は、ジェット孔が、内側にあって、斜め上方を向いていることによって、火焔が、トルネードのようになって、高く、強くなることです。





 トルネード

火力が強く、火焔がほぼ垂直に上がりますので、クッカーや鍋で、お湯を沸かしたりするのに適しています。

火力が強い分、燃焼時間も短くなりますが、本燃焼に入るのに、時間が掛からず、5秒ほどで、本燃焼に入ります

■ トレンチジェット型 ■

トレンチジェット型のアルコールバーナーも、密閉型と同様に、上下2つのパーツだけで作れるもので、最も簡単に出来るものです。飲み口を切り取り、折り込みを入れたパーツを、受け皿になるパーツに差し込むだけです。





最大の特徴は、上の写真のように、バーナー自体が、五徳にもなる点で、五徳不要が最大の長所と言えるでしょう。しかし、やや安定性が欠けますので、使用時には、バーナーの大きさに合わせて、安定感のある軽めのクッカーのみで使用できます。

火力は、強く、アルミ缶1個で、簡単に作れるのが特徴となっています。

★ タイプ別アルコールバーナー比較 ★

 

副室加圧型 

密閉型 

CHS型 

トレンチジェット型 

火力 

強  弱  最強  強 
本燃焼までの時間  1分程度  長い  最短  最短 
燃料入れ  簡単  難しい  簡単  簡単 
燃焼時間  10〜20分  長い  短い  短い 
作成難度  普通  簡単  やや難しい  簡単 
必要空き缶数  2個  2個  3個(2個)  1個 
長所  汎用性  弱火継続  強火集中  五徳不要 

各バーナーともに、長所、短所があって、結局、状況によって使い分けるということが重要かと思います。

私は、室内の風のない状況で、一人鍋や一人焼肉をしますので、固形燃料と同様の弱い火力で、長い間燃焼する密閉型を多用しています。

アルコールバーナーの場合、ガスの使用と同様、使用しても、クッカーや鍋が、煤で汚れるということないのが、いいところです。

ただ、アルコールバーナーは、風による影響を受けやすいので、屋外での使用は、風防が必須です。風防を兼ねる五徳や、据え置き型の風よけを用意しておく必要があるようです。

某メーカーからも、アルコールバーナーが売られていますが、性能的には変わりませんし、コスパが全く違います。自作だと、愛着も湧いてきます。幾つが作ってみて、お気に入りのものが出来た時の感激もひとしおです。

皆さんも、アルコールバーナーを作ってみてはいかがでしょうか?

最終更新日 : 2016年5月3日

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