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エピソードと共に、その起源や、特徴を、ご紹介しています。意外な場所に、
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古伊万里の里を訪ねて

佐賀県有田町、ここが日本の磁器生産の発祥の地であります。秀吉の朝鮮出兵の際に連れてこられた李参平氏が1600年初頭に有田に白磁鉱を見つけて、開窯したと言われています。

私は、“古伊万里との出会い ”でお話しましたように、古伊万里との出会いは、インドネシアのウジュンパンダン市の骨董屋で買った一枚のお皿でした。350年も前に作られた一枚のお皿に、350年前の人々の生活やどういった人たちがこのお皿を使い、受け継いでいったのだろうと想いをはせたものです。

そして、やはり、この皿の生まれた里を訪れてみたくなるのは人情でしょう。ようやく2003年に有田の町を訪れることができましたが、GWの有田陶器市の時期でしたので、人々でごった返していました。

私の目的は、どんな町で作陶されているのか、昔の様子はどうだったのだろうと、ゆっくり想いをはせることでしたが、ちょっとその想いは適いませんでした。しかしながら、有田磁土の採取跡地を訪れた時には、ほんの少し、350年前の様子を想像することができました



有田磁土採取跡地。 土というより石で記念に少し持ち帰りました。

元々は、大衆的なものを多く作る有田焼ですが、やはり良いものは高い。染付けの色の良く出たものを求めるとなると、7寸皿でも結構します。

私が有田を訪れた記念に買ったのは、初期伊万里風の6寸皿です。泉山窯、中島良人作の作品で、安くしてもらって一枚1500円でした。

実は、非常に良く似たものが、少し安く売っているので、窯元さんに、理由を聞いたところ、よ〜〜〜く目を凝らして見ないと気が付かないくらいの黒い混じり物があるかどうか?が、値段の差になっているとのこと。なるほどな〜〜〜と感心した次第です。もちろん、混じり物なしの方を買いましたが、言われるまで、全く気が付きませんでした。自宅に持ち帰って、骨董品の並ぶコレクションボードの中に入っていますが、小さくても存在を主張しています



有田で買った初期伊万里風有田焼
泉山窯 中島良人 作)
白いものが、磁土を取る磁石







 

今は丁度有田陶器市の時期(今年は4/29〜5/5)です。お買い得なものを求めて行くもの良いですが、
有田磁土の採取跡地を訪ねたり、今右衛門窯や源右衛門窯の美しい作品を鑑賞するとか、古伊万里美術
館を、訪ねて里帰り伊万里を見るとか、また違った楽しみ方もありますので、一度有田へ足を運んではどう
でしょうか?
                                            ( 記: 2006年4月30日 )

追記 : 有田駅から、上有田駅まで、多くの窯元が軒を並べています。陶器市のマップをご参照ください。

追記 2:

有田焼源右衛門窯(げんえもんかま)製の小鉢です。









源右衛門窯の作品にしては、珍しい作品で、呉須の発色の良い、染錦手の小鉢です。画像では、よく見えませんが、ところどころの葉に、茶色と緑色の上絵がつけてあります。あまり見たことのないデザインですね。

大きさは、径:10cm、高さ7cmほどの小鉢で、ぐい呑みには、大き過ぎますが、飯茶碗には小さいので、向付に使えばいいサイズですね。紙箱、栞付きです。

私の友人が、「柿右衛門と、今右衛門を持っているのに、源右衛門を持っていませんね。私のものを差し上げます。」ということで、いただいたものです。

源右衛門窯は、柿右衛門窯今右衛門窯とならべて、有田の三右衛門の一つといわれており、日本はもちろんのこと、世界でもその名を知られる存在です。

特に、赤絵磁器が得意で、磁器発祥の地・有田で、源右衛門窯が築窯して260年余、「古伊万里の心」を胸に、江戸・明治・大正・昭和・平成と時代を超えて、熟練陶工の手技(てわざ)による、昔ながらのやきものづくりの伝統を継承しています。
                                             (追記 : 2012年6月12日)

貴陶さんでは、源右衛門窯の商品や、柿右衛門の作品も取り扱っておられますので、一度、覗いてみるのも良いかもしれませんね。

貴 陶

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☆おすすめ理由

貴陶さんは有田焼を中心に、伊万里焼唐津焼も扱っておられ、かなりの品揃えがあるお店です。

ホームページを覗くと、すばらしいものがたくさんあります。目の保養にもなります。

源右衛門窯は有田の伝統的な意匠を、他の窯の追随を許さぬこだわりで表現しておられます。その作品の品質は非常に高く、世界中に多くのファンを持つ日本を代表する窯元です。源右衛門商品は現在製作されている物は全てご注文頂けるとのことです。


これも世界に誇る柿右衛門窯の作品です。その美しさにびっくりしますよね。

お薦めの一品





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