ちょっとした工夫で、簡単に楽しめそうな、こんなことやってみた!
ニッコー(日本硬質陶器)製、蓋付き茶碗4組です。 大きさは、径:10.8cm、高さ:8cmほどの蓋付き茶碗で、4個セットです。 恐らく、戦前のものだと思います。ロゴから、「NKT」とありますから、日本硬質陶器の略と思われ、輸出用の食器には、戦前は、NIPPONやJAPAN、戦後は、JAPAN(一時期、Occupied Japan)が使われますが、これは、和食器ですので、輸出するものではなかったので、NIPPON、JAPAN等のの表記がなかったものと思われます。「NIKKO IRONSTONE」と印字されていますが、販売は、「日硬産業」が行っていたからではないか?と思います。戦後の同様のロゴには、下のように、JAPANが入っていますので、この蓋付き茶碗は、昭和初期のものではないか?と思っています。また、幾つかのお品を見ましたが、真ん中のロゴのあるものには、貫入が入っているものが非常に多かった印象です。高度成長期のものは、大量生産のせいか?、ちょっと品質的に、少し劣るのでは?という気もします。 1983年以降のロゴ 戦後のロゴ この茶碗のロゴ この蓋付き茶碗のデザインは、「山水」と呼ばれていて、ニッコーが1908年に創業して、まもなく1915年(大正4年)に発売され、2015年発売100周年を迎えています。超ロングセラーのデザインということですね。 NIKKOHPより向付に使う、蓋付きの椀物を探していて、偶然に見つけることが出来ましたが、こうして巡り会えたのも、縁ですので、大切に、使っていきたいと思っています。 ★ 硬質陶器とは ★硬質陶器(こうしつとうき)とは、長石質陶器ともいい、陶器と磁器の中間硬度を持つ焼き物です。珪石質に富んだ素地に、粘土と長石とを加えて可塑性を与え、融合しやすくし、やや高い火度(1200℃)で、締焼を行ない、次いで釉焼(1000℃)を行います。1770年、イギリスのパースレムの少年アストベリが、偶然デルフト(含錫釉陶器)に、チャイナクレーを加えると、色が白く硬くなることを発見したのに始まり、同国をはじめ、欧米各地に、この技術が伝えられ、日本にも、1902年に伝わっています。特徴は、磁器のように質が堅緻で、毀れにくく、低温で焼くため、形状が正しく、均一な大きさになり、暖かい乳白色の素地は、多孔質で、一般磁器に比べて保温性に優れています。 地肌は、乳白色で、磁器のような透明性はありません。 ★ ニッコー(株)の沿革 ★ニッコー(株)は、石川県白山市に本社を置く、主に洋食器を製造する、陶磁器食器の老舗企業。1908年(明治41年) 金沢市で旧藩主前田家と、当地の有力者により日本硬質陶器として創業。1950年(昭和25年) 政令により、日硬産業(株)を整理解散し、日硬陶器(株)を設立する。1958年(昭和33年) 商号を日本硬質陶器(株)に変更する。1983年(昭和58年) 創業75周年を機に、新しいトレードマークを制定。商号を現在の「ニッコー(株)」に変更。1989年(平成元年) 名古屋証券取引所市場2部へ株式を上場。 (記 : 2016年2月8日) 追記 : 和風野菜のそぼろ餡かけを作って、この碗に盛ってみました。上品な感じになっています。 最終更新日 : 2016年4月23日
1983年以降のロゴ
戦後のロゴ
この茶碗のロゴ
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