中国の雲南省、昆明(クンミン)を訪れた時に、買い求めた、元時代の青磁の茶碗です。(2007年9月購入)
青磁といっても、砧青磁や、宋の時代の美しい水色をしている青磁ではありません。
雲南省の玉渓窯の灰釉(青磁)は、報告では倣龍泉窯とされているようで、同じ青磁釉を掛けても、還元
状態で焼けると、このような黄色っぽい色になるそうです。
これは、東京国立博物館にある、越州窯の青磁
ですが、還元炎を受けて黄色になっています。
私には、雲南省に元末期の窯があったことも、意外でしたが、たまたま運良く、こういったものを手に入れる
ことが出来て、幸いでした。昆明の骨董店で、売り子さんが、元時代のものだと説明し、証明書も発行すると
言ってくれて、証明書を発行してくれましたが、まぁ、中国式の商売の仕方だろうと、あまり気にはしていません
でした。
もちろん、これを買った時には、雲南省の窯のものであることは、知らず、品物が気に入ったので買った
のですが、帰ってきて、どこのものだろうと調べて行くうちに、雲南省の玉渓窯のものであると思うようになり
ました。
この地域では、何故か、元末期
に焼き物が焼かれていますが、それ以降、廃窯になっています。
私は、大変、珍しいものだと、勝手に思っていますので、大切にしたいと思っています。(笑)
昆明は、1900mの高地にありますので、緯度はかなり南なのですが、気温は、17〜22度ととても過ごし
やすいところでした。朝晩は、ジャンパーがいりますが、日中は、長袖1枚くらいでいられますので、快適でした。
高地なので、野菜やきのこがたくさんあって、鳥骨鶏でだしを取ったスープに盛りだくさんのきのこの入った
きのこ鍋は絶品で、とてもおいしかったです。きのこの中には、松茸もあり、香りも味も日本のものと同じで、
たっぷり食べられて満足でした。
雲南省は、ダイエット効果があると女性に人気のプーアール茶でも有名で、私も、8年ものと22年ものを
買ってきました。8年もので、1つ(約300g)が6000円くらいするので、安くはないな!というのが印象です。
1年もの、8年もの、22年ものを試飲させてもらいましたが、私は、青茶と呼ばれている烏龍茶系のもの
の方が、好きですね。
昆明は、内陸でもあるし、古い田舎町だと思っていましたが、町は、シンガポールのように高層ビルが
どんどん建設中で、大都会でした。中国の経済発展の凄さを眼の当たりにした印象です。
歴史ある田舎町だった昆明でさえ、こんな状況ですから、中国がすぐに、日本を抜くのは、目に見えています
し、中国株は、まだまだバブルには程遠く、これからも上がっていくような印象を受けました。