インドネシアのジョグジャカルタを訪れた時に、宿泊したホテルから拝借したインドネシア土器の灰皿です。
(2008年11月拝借)
この灰皿と石鹸用の小さなお皿が、浴室にあったので、灰皿だけ拝借してきました。恐らく、現地のお店で
買うと30〜50円で買えると思うので、宿泊費に含んでくださいね。(笑)
東南アジアでは、陶器にまで、焼成温度を上げる技術がないので、900度くらいまで焼成温度を上げる程度
のものしか、ありませんが、歴史は、長いものがあります。
水が漏れないように、焼き上がりすぐに、籾殻を使って、真っ黒にしたり、この灰皿のように、焼き締め気味に
して、自然釉が掛かるのを期待したりしているものがあります。
ろくろは、昔からあり、蹴ロクロ
で、斜めにして使うものがあり、成型は、中々のものがあります。
今では、陶器になるまで焼成温度を上げることは、灯油窯やガス窯を買えば、出来るはずなのですが、
伝統というか、「昔からそうやっているから・・・・」ということなのか、未だに、昔からのやり方を踏襲している
ようです。
下の黒色土器は、アンコールワット出土と言われているものですが、焼き上がってすぐに、籾殻で覆うと
このように黒色になり、水が漏れにくくなります。(一種の釉薬のような感じになります。)
この方法は、広く、東南アジアでは、使われており、土器でも漏れない器を作っています。
詳しくは、下記の
「インドネシアの野焼土器 (京都書院アーツコレクション)
」を参照してください。
ジョグジャカルタには、世界遺産の「ボロブドゥール遺跡」があり、一度足を運んで損はないところです。
【解説】 ボロブドゥール(Borobudur)とは?ボロブドゥールは世界最大級の仏教遺跡で、ユネスコにより
世界遺産に指定されている。シャイレンドラ王朝のサマラトゥンガ王によって8世紀の半ばから9世紀の半ばに
かけて建てられたという説もあるが、確証はない。また、その建立目的にいたっては、シャイレンドラ王朝の
歴代王をまつる霊廟であるとか、その十段からなる構造を十波羅蜜に結びつけ、悟りを目指す僧侶の修行
の場であるとか、巨大曼荼羅であるとか、諸説入り乱れている。1814年にジャワ副総督ラッフルズにより発見
されるまで、なぜその存在が忘れ去られていたのかも大きな謎である。