2009年10月24日に福岡県の上野焼(あがのやき)と、直方高取焼の窯元を巡る旅をしてきました。
まず、上野焼の里では、「上野焼・窯開き」が開催中で、陶芸館を中心に、多くの焼き物好きの方々が
お見えになっていました。
まず、陶芸館の展示室で、上野焼の作家の作品(と値段)を見て、どこの窯元へ行こうかと、めぼしを付けて
窯元巡りをしてきました。
私のお目当ては、香炉を買った青柳不老園でしたので、場所も、陶芸館のすぐ近くでしたので、早速
訪問して、その作風に触れてきました。(「上野焼の香炉」参照)
しかし、上野焼は、どちらかと言うと、好きな方の焼き物ではないので、見るだけにして、その後、幾つかの
窯元を訪れて、目の保養をしてきました。
そして、最後に訪れた、天郷窯で、「ワケアリ」商品なのでしょうが、「お買い得商品」から、茶入れを選んで
買いました。
正面の炭が気になるのと、高台に釉薬のひっつきが3ヶ所あるのが、「お買い得商品」になっている原因の
ようでしたが、形、配色共に、気に入ったので、購入してきました。
続いて、直方高取焼の窯元へ出向きました。
実は、上野焼の里と、直方高取焼の里は、車で15分くらいのところで、とても近いんです。恐らく、陶土も、
同じようなものを使っているのだと思います。
今回の目的は、永満寺窯の高取焼を買うことでしたので、早速、永満寺窯を訪れ、迷った末に、買ったのが、
このぐい呑みです。高取焼は、特に、茶入れは、人気があって、高価で取引されています。茶入れか、茶碗が
欲しかったのですが、身分相応のぐい呑みにしておきました。(笑)
このぐい呑みは、これぞ高取焼という、典型的な褐釉に白濁釉を掛けたものを選びました。旅の思い出と
共に、末永く、大切にしたいと思っています。
尚、高取焼は、開窯は、直方の鷹取山のふもとで、今は、ダム湖に沈んでしまっていますが、現在は、
開窯の地に近い直方高取焼と、福岡県朝倉郡東峰村で焼かれている小石原高取焼に分かれていて、
宗家は、小石原へ移っています。(「高取焼・永満寺窯のぐい呑み」参照)
また、帰路に下関の和銅窯へも寄りましたが、残念ながら、閉まっていて、お品を買うことは出来ませんでした。
(記 : 2009年10月26日)