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山田象陶作の岩国焼(いわくにやき)・吉香窯のぐい呑みです。 2010年1月3日に、山口県岩国市の窯元を訪問したのですが、残念ながら、まだお正月休み中でした。このぐい呑みは、その後行った、観光地の錦帯橋のお土産店で、購入しました。 吉香窯は、山口県岩国市阿品にあり、昭和48年開窯という、比較的に新しい窯ですが、古岩國焼の復興を 目指して、日々、努力されている窯元です。 登り窯 窯元には、2連房の登り窯がありましたが、手作り感があって、御影石を使っていたり、大変、きれいな窯でした。 窯には、「山田屋」という手打ちうどんのお店も併設され、焼き物を見た後で、おうどんをいただいて帰れるようです。うどん屋さんも、残念ながら、お休みでした。(涙) 岩国焼は、毛利家・吉川藩主吉川氏が元禄十三年(1700年)京都より陶工を招請し岩國焼として開窯して以来、岩国には古くから種々の陶磁器がありましたが、できては終わる歴史を繰り返していました。また、一番 大切な陶土(粘土)が未だ発見されておらず、謎の1つでした。 しかし、窯元の山田象陶が、昭和46年、阿品の地に粘土を求め発見、埋蔵量の調査、粘土の成分研究を行い、焼物として使えると確信を持ち、岩國焼吉香窯として昭和48年開窯、復興に力を注いできました。 岩国の風土に根ざした作陶の中に、いかに土を活かし、岩国独特の釉薬の開発、古岩國焼の伝統を引き継ぎ、また新しい岩国焼の伝統を作るべく努力、研鑚されています。 特徴は、釉薬の多彩性で、中でも、岩国にいる天然記念物の「白蛇」をイメージしている「白蛇釉」(はくだゆう)は、白釉をかいらぎ状にして、白蛇のうろこのイメージ通りの感じで、私のぐい呑みも、白蛇釉の作品です。 その他に、阿品竹灰釉(あじなちくばいゆう)、吉香青磁(きっこうせいじ)、米色青磁(べいしょくせいじ)、紅斑手(こうはんで)、阿品鉄釉(あじなてつゆう)、吉香緋色赤(きっこうひいろあか)、吉香辻ヶ花(きっこうつじがはな)、岩国交趾釉(いわくにこうちゆう)などを、使って作品を作っておられます。 現在、山田象陶さんと、息子さんの哲夫さんが窯を守られており、岩国市内には、ギャラリーもあって、岩国焼を販売されています。錦帯橋のすぐ近くにも、ギャラリー「河霧」がありましたが、こちらもお休みでした。 錦帯橋と岩国城 窯元で買うことが出来ませんでしたので、お箱に入れていただくことはできませんでしたが、手にフィットする ように少し、へこみが入れてあり、使いやすいぐい呑みですので、大切にしたいと考えています。 (記 : 2010年1月4日)
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