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小鹿田焼の打ち刷毛目八寸皿

2010年10月17日に、小鹿田の里を訪れた後、大分県日田市内にある、小鹿田焼(おんたやき)の専門店の綾部商店(あやべしょうてん)で購入した、坂本浩二作・打ち刷毛目の八寸皿です。







 陶印「小鹿田焼」

小鹿田焼は、民陶を頑なに守っている焼き物で、所謂、作家物が少ない焼き物です。

10軒の窯元を、全部回ったのですが、大量に製作されているようで、お品を選ぶのには、結構、大変でした。いくつかのお品は、窯元で買ったのですが、小鹿田焼の名品があるという綾部商店にお邪魔した方が、いいかな?と思い、宿泊したホテルのすぐ近くであったこともあり、出掛けました。

綾部商店には、店主が選んだ名品が、お手頃の価格で置いてあり、どれも、自信を持って、「一級品ですよ!」と,、太鼓判を押して勧めていただきました。とにかく、お値段が、お手頃なので、こんなに安くていいのかな?と思うようなお値段です。

色々と勧めていただいた中で、飛び鉋の皿と、打ち刷毛目のお皿が最終的に残ったのですが、家内の好みで、打ち刷毛目の八寸皿を購入しました。このお皿で、1800円です。

小鹿田焼は、窯元の陶印を押していないものが多いので、どの窯のものか?見た目だけでは、わからないのですが、奥様は、どの作品も覚えていらっしゃって、どこの窯のものかを教えていただきました。

このお皿は、坂本浩二窯のもので、「浩ちゃんのところのもの」と、おっしゃっていました。

 綾部商店で

小鹿田焼の場合には、窯元を訪れて買うのも良いでしょうが、いいお品を買うのでしたら、綾部商店で購入される方が、オススメです。

ぐい呑みも、買わせていただきましたが、その際に、共箱の話をしたら、「小鹿田焼は、民陶なので、共箱はないんですよ。」ということでした。







店主の方との話で、「綾部商店」が、「私の持っている本にも紹介されていますよ。」と、お話しすると、興味をお持ちのようでしたので、ホテルに帰って、コンビニに向かう際に、再度、寄せていただいて、本をお見せしたところ、お礼にと、娘に飛び鉋の湯呑みを1ついただきました。どうもありがとうございました。



 陶印「小鹿田焼」

私が、持っていた本は、やきものを楽しむ旅 (ほたるの本) で、私が愛用しているものの1冊で、1泊して焼き物の里へ出掛けてる際に、重宝しています。

          

小鹿田焼は、その陶芸技法が、1995年(平成7年)に国の重要無形文化財として指定され、2008年3月には地区全体が「小鹿田焼の里」として、重要文化的景観に選定されています。

窯元も密集しており、歩いてすべての窯元を訪れることが出来ます。共同窯や、唐臼が、あちこちにあり、のどかな山郷です。

 共同窯

 唐臼

 唐臼

 案内図

窯元では、黒木隆窯で、ぐい呑みと、片口鉢を買いましたが、ぐい呑みが、300円、片口鉢が、1000円と、信じられないお値段でした。

 黒木隆窯で

 片口鉢



黒木隆窯作・ぐい呑み(径:55mm 高さ:50mm)

 ぐい呑み



早速、片口鉢には、ホウレン草の和え物、ぐい呑みには、青森の銘酒、「豊盃」で、いっぱいいただきました。銘酒に浮かぶ、なまこ釉でしょうか?ぐい呑みのブルーが映えていました。



道を誤って、小石原の方から、小鹿田に入ったので、細い山道を通り抜けて、小鹿田に到着しました。本当の山里で、まだ、日本にもこんな山里があるんだな!と思い知らされ、大変いい思い出が出来ました。

その夜は、日田温泉に泊まって、鮎をはじめとする秋の幸をいただき、楽しい旅行となりました。尚、小鹿田焼の歴史等は、「小鹿田焼の壷」にまとめてありますので、ご参照ください。
                                              (記 : 2010年10月20日)

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