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太田孝宏作・小石原焼の馬上杯

2010年10月18日に、太田熊雄窯を訪れて買った、2代太田孝宏作・小石原焼飛び鉋馬上杯です。







 陶印「太田熊雄窯」

小石原焼(こいしはらやき)は、福岡県朝倉郡東峰村小石原で焼かれている焼き物で、約50軒の窯元があり、小鹿田焼の里の山向かいにあります。国道211号線の沿って、多くの窯元があり、小石原伝統産業会館の近くにも、多くの窯元が集まっています。

私は、まず、小石原伝統産業会館を訪れて、昔の作品や、現在の50窯の作品を見てからと思い、最初に、小石原伝統産業会館にお邪魔しました。

 古陶の展示

 名工の紹介

小石原伝統産業会館には、若手作家候補?の人たちも気軽に使えるように、登り窯もあり、丁度、窯入れの作業をしておられました。

 窯入前の作品

太田熊雄窯は、小石原伝統産業会館のすぐそばにありますので、車を伝統会館の駐車場に残して、歩いて、太田熊雄窯へ行きました。

太田熊雄さんは、小石原焼の名工として知られますが、すでにお亡くなりになり、今は、息子さんの孝宏さんと、その息子さんの光廣さんが、窯を継いでおられます。

丁度、光廣さんが、スープカップを轆轤で作られているところで、その作業を見せていただきました。

 太田光廣さん

その後、展示室で、作品を見せていただいたのですが、小鹿田焼でもそうだったのですが、小石原焼でも、ぐい呑みの作品が少なく、あまり多くの選択肢がなかったのですが、最後に選んだのが、上記の馬上杯です。

大きさは、盃径:68mm、高台径:40mm、高さ80mm程で、共箱、共布(印なし)、栞付きで、小石原焼の定番である飛び鉋の技法で作られています。

普通のタイプのぐい呑みと、この馬上杯が最終的に残ったのですが、家内の意見でこちらになりました。(笑)

小石原を訪れたら、是非、太田熊雄窯のものが欲しかったので、満足しています。尚、「熊雄さんのものは、ないのですか?」とお聞きしたところ、もうほとんど残っていないとのことでした。人気があるんでしょうね。

 太田熊雄窯にて

この後、歩いていけるところに、高取焼八仙窯がありましたので、そちらにもお邪魔しました。その際の記事は、「13代八仙作・高取焼のぐい呑み」にありますので、ご参照ください。

最後に、道の駅「小石原」を訪れましたが、ここでは、全窯元の作品を、展示販売をしています。民陶らしいお手頃価格で、売られていますので、窯元巡りが、面倒な方には、オススメです。家内は、鍋用のお玉受け皿や、薬味下ろしを買っていました。

小石原焼の歴史等については、「太田成喜作・小石原焼の片口鉢」で解説していますので、そちらをご参照ください。

 【 陶工 紹介 】

 太田 孝宏 (おおた たかひろ)

1942 福岡県小石原生まれ
1958 陶芸の道に進む。父熊雄に師事
1985 日本陶芸展 日本陶芸展賞受賞
1990 西日本陶芸美術展 内閣総理大臣賞受賞
1992 日本民芸公募展 内閣総理大臣賞受賞
2002 県版「現代の名工」表彰
2003 日本民藝館展 大賞受賞
2007

卓越技能者「現代の名工」表彰 

2008 黄綬褒章受賞
2009 第20回日本陶芸展招待作家
 

日本陶芸展招待作家
福岡県美術協会会員
福岡県陶芸作家協会会員
日本民藝協会 会員

                                             (記 : 2010年10月24日)

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