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山根芳子作・上神焼のぐい呑み

2011年7月15日に、鳥取県倉吉市の上神焼(かづわやき)藤一窯を訪れて買った、3代山根芳子作のぐい呑みです。









辰砂釉の作品で、大きさは、径:7cm、高さ:5cmで、共箱、共布、栞付きです。

上神焼上神山窯は、平野洞雲(石川県小松市出身)に師事した初代藤一(島根県石見出身)が再興を願い、昭和7年に、上神山の窯を開きました。その作風は、長い伝統と、色鮮やかな辰砂の上神焼として、好評でした。二代藤一民也)は、父初代藤一に師事し、その2代目の民也さんがお亡くなりになった後、奥様の芳子さんが3代目として、窯を継承しておられます。

とても、上品そうな奥様で、写真も一緒に撮らせていただき、お茶もご馳走になりました。



この作品は、辰砂釉を掛けたものですが、本来、辰砂釉は、還元焼成で、赤を発生するものですが、窯の中位置の関係で、完全に酸化になってしまうと、こういったものが出来るそうです。あまり出て来ない珍しいものということで、赤い辰砂釉の作品ではなく、こちらを選びました。色は、浅黄色で、見込みには、窯変の見られるものです。


              ギャラリーの作品は、辰砂釉の作品が多い

尚、赤い辰砂釉の2代山根藤一(民也)作のぐい呑みは、「上神焼・上神山窯の辰砂釉ぐい呑み」をご参照ください。

もう1軒、上神焼の窯元である、中森伯雅窯へも出掛けたのですが、あいにくご不在のようで、お品を拝見することは出来ませんでした。



倉吉と言えば、大山(だいせん)が有名ですよね。また、ラジウム温泉で知られる三朝温泉も近くにあり、三朝温泉に一泊して、放射能をたっぷりと浴びて英気を養い、疲れを癒しました。

三朝温泉は、川沿いにある温泉街で、かつての昭和の良き時代を、思い起こさせてくれるようなレトロな感じのする通りもあって、久々に、昔の温泉街に来たなという印象でした。昭和生まれの人には、堪らない温泉かもしれません。一度、足を伸ばしては?と思います。
                                               (記 : 2011年7月16日)

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