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陶白人作・美作南蛮瓢ぐい呑み

2015年4月14日、岡山県津山市加茂町行重にある、天狗寺窯に訪問した際に買った、陶白人(とうはくじん)作、美作(みまさか)南蛮瓢ぐい呑みです。









大きさは、径:80mm、高さ:60mmほどのやや大きめのぐい呑みで、美作(みまさか)地方の土を使用した、南蛮焼き締めの作品です。共箱の方は、採寸した上で、後日、送っていただけるということでした。

火の当たった方には、景色となるゴマが掛かっており、相当の高火力で焼かれたと見えて、ぐい呑みが、楕円形になっています。

こちらが、後日、送っていただいた共箱と共布、栞です。栞にも、落款を押していただいています。(2015年6月24日、追記)



天狗寺窯は、それでなくても、田舎の津山市にあって、これでもかというような田舎にあって、カーナビでも、掴めなかったのですが、天狗寺窯のHPで、藁葺屋根の場所だということを知っていたので、それだけを頼りに、進んでいくと、藁葺き屋根の家を発見し、たどり着いたら、命中しました。(笑)

下の写真が、住居兼展示室ということで、藁葺き屋根は、この地方でも、1軒だけでした。



窯は、裏山にあるのですが、その途中から屋根の部分の写真を撮りましたが、苔が生えていて、風情がありました。葺いた時には、30年はもつと言われたそうですが、現在20年経過ということで、あと10年ですが、どうなんでしょうね?(笑)



窯元に伺うと、息子さんのおられて、案内をしていただきましたが、まもなく、陶白人さんも、ご帰宅されて、作品の説明をしていただきました。

作品が、備前焼に似ているので、土は、備前のものを使っているのですか?とお聞きすると、備前の土ではなくて、美作地方の土を使っているそうです。赤土系の粘土で、備前のものとは、全く違うそうです。

ご自身の作品の茶碗を使って、我々に、抹茶をいれていただき、お話を聞かせていただきました。

抹茶碗に施釉のものがあったので、焼き締めだけでなく、施釉陶も焼かれるんですか?とお聞きすると、昔は、やっていたが、最近は、焼き締めだけをやっているとのことでした。

 作品

窯は、手造りの穴窯3基を使用されているそうです。後で、窯も見せていただいたのですが、今にも、崩れそうな穴窯で、手造り感、一杯でした。(笑)

 穴窯

 煙突部分

 穴窯(小)

結構、細長い穴窯なのですが、横に窯口がないので、どうやって、作品を窯の中に入れるんですか?とお聞きすると、焚口から入れるんだということでした。

焚口も、結構、小さいので、作品を詰めるのが大変ですね、と話すと、1ヶ月以上は、掛かるということでした。相当、腰に負担が掛かりそうな感じでした。(笑)

最後に、玄関で、陶白人さんとご一緒に、写真を撮らせていただきました。

 陶白人さんと

家族のものには、仙人のような、変人がいるらしいと事前に話していましたので、「優しい感じの人じゃない〜〜〜」と言われ、人を外見から判断してはいけないなと思った次第です。(笑)

★ 陶工 プロフィール ★

 天狗寺 陶白人  (てんぐうじ とうはくじん)

1951年  岡山県に生まれる

1974年  天狗寺窯開窯

1985年  岡山高島屋で初個展

以降、個展多数


★ 岡山県は、B級グルメの宝庫? ★

岡山県の北部、美作地方には、2011年のB級グルメ選手権で、1位になった「ひるぜん焼きそば」と、2位になった「津山ホルモンうどん」があります。

今回は、天狗寺窯を訪れる前に、津山城址近くのお店で、「津山ホルモンうどん」をいただきました。



もう1つ、牛の背骨の周りについている肉だそうですが、「そずり 」という部分を使った「そずりうどん」もありました。こちらは、母が選びましたが、どちらも、とても、おいしかったですよ。

その夜は、湯原温泉元禄旅籠 油屋に泊まりました。季節の会席料理をいただいて、満足、満足!



                                               (記 : 2015年4月27日)

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