旅するところ、焼き物・骨董あり! <<<焼き物・骨董情報サイト>>>
「ならや」造、奈良筆の細光鋒「真楽」です。 長さ:28cm、径:1.1cm、穂先長さ:6.5cmの細光鋒の羊毛筆です。使用品でしたが、良いものだと思って購入しました。 ならや本舗は、東京都品川区西五反田にある書道用品を取り扱っているお店ですが、この筆について、メールで問い合わせたところ、「お問合せ頂きました筆「真楽 ならや造」ですが、当店で20年程前に取り扱っていた羊毛筆で、奈良製です。」というお返事をいただきました。ありがとうございました。 細光鋒とは、山羊の首筋から、喉にかけての部分を使用し、毛先の透明部分(いわゆる飴色の部分)が長く、毛先に力があるとともに腰にも弾力があり、羊毛では最も上質 とされ、羊毛筆の最高の原料になります。 たっぷりと墨を含ませると、一筆で何字も書ける、とても良い筆で、手に入って、喜んでいます。 ★ 奈良筆とは ★ 奈良筆は、奈良県奈良市で主に作られている筆で、今から、1200年前、空海が唐に渡った際に、筆作りの方法を学び、日本に帰った後、その技法を、大和国の住民に伝えたことに始まるとされています。 特徴としては、 奈良筆伝統の技法「練り混ぜ法」があり、原毛を個別に水にひたして固め、その筆の特長によって配分と寸法を決めて、入念に混ぜ合わせて、穂先を仕上げます。 十数種類の動物の毛が、筆の原材料として使用されており、弾力、強弱、長短等千差万別な毛質を巧みに組み合わせて作られます。 (奈良あかしや特製筆 「楷正」ー練り混ぜ筆) 奈良は 国内の筆づくり発祥の地とされ、3大名産地の一つとなっており、他の生産地には、「豊橋筆」(愛知県)と、「熊野筆」( 広島県)があります。 (記 : 2015年11月18日)
Copyright (C) ともさんの焼き物・骨董紀行 All Rights Reserved