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唐草紋、興化石硯(こうかいしすずり)?です。 大きさは、幅:94mm、長さ:154mm、厚さ:26mm、重さ:790gほどで、紫金石のような紋様があり、色も、全体的には、薄い緑色で、薄い紫色の層との互層があって、やや灰色にも見えます。粘板岩ではなく、赤間石と同様の輝緑凝灰岩 ではないか?と思います。少し、濡らしてみると、薄緑色の地肌が出てきますが、乾くと、灰色っぽくなってしまうのが、少し残念です。 購入者と思われる人が、硯の裏に、「福建端渓」、「昭和51年2月26日」と入れていますので、中国福建省で採れる、興化石(福建省甫田県)か、建州石(福建省建甌県)の硯ではないか?と思っていますが、確信があるわけではありません。 墨堂の部分にも石の層が出てきていて、斑に見えますが、未使用品と思われ、墨堂の鋒鋩は、均一ではないような気がしますが、珍しいものではないかな?と思っています。 下の墨床は、赤間紫金石で作られていますが、この硯と紋様が良く似ているなと思い、買ってみました。(「下井昭竜山作、赤間紫金石墨床」参照) ネットで調べても、興化石硯についての説明が、中々出てこないようですので、ご存知の方がおられましたら、お知らせいただけると幸いです。 (記 : 2014年4月20日)
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