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象牙のペーパーナイフ

象牙(ぞうげ)に東洋彫刻が施されたペーパーナイフです。







東洋彫刻の象牙のペーパーナイフで、革の持ち手がついています。サイズは、約 全長17cm、刃渡り6cmで、状態が良いので、大切にされていたものと思います。

革の持ち手もそんなに時代を感じませんので、そんなに古いものではないと思います。

かつては、麻雀パイまで、象牙が使われていましたが、象牙が高価で取引されたために、象牙を取るためだけに、象が密漁されて問題になり、1989年から、ワシントン条約によって、輸入禁止になりましたので、現在では、象牙を手に入れることが難しくなっています。

ペーパーナイフと記述していますが、革の持ち手が付いていますので、仕込み矢立のように、懐紙やワラジの紐を切る道具として使うための携帯用のナイフでは?と思っています。(「本銀象嵌矢立」参照)

今後、象牙を使った品物は、益々珍しいものになると思いますので、大切にしたいと思っています。

★ 象牙の歴史 ★

象牙(ぞうげ)は、正倉院の御物(ぎょもつ)に今でも残っているぐらい変化せず、古来よりサンゴ、べっ甲と並ぶ自然の与えた貴重な財産として愛用されてきました。

 象牙

江戸時代の古文書には、象牙細工の職人たちが品物を作っている挿し絵が載っています。明治時代以降、和楽器の三味線が楽器の主流であったときには、それに使うバチや糸巻の高級品には、象牙が使用されました。大正・昭和など、タバコのフィルターがない時代には、パイプに凝る人が多く、パイプが主な生産品となりました。

近年は、経済の発展とともに、また、庶民も銀行ローンができるようになり、実印(印鑑)の需要が飛躍的に伸びて、現在では象牙消費の80〜90%は、印鑑に加工されるようになりました。印鑑と同じ時代にアクセサリー類も一般的に普及しました。

彫刻の分野においても、江戸時代には、根付(根付とは印籠などにつける飾り。今のキーホルダー)が一世を風靡した時があり、戦後、進駐軍のアメリカ人が大変興味を持ち、昔のすばらしい作品を買いあさり、現在アメリカの美術館などには多量の根付が展示されています。

 象牙の根付

現在も彫刻師は東京や京都にいます。しかし、京都は高齢化で数人が残るのみとなっています。

象牙は、ワシントン条約によって、1989年から輸入禁止になりました。その為、現在流通してる象牙は、輸入禁止以前の在庫で賄われているのが現状です。ワシントン条約は、国際取引に関する取り決めですので、日本国内で象牙製品の製造や販売を行うことは、条約上も、日本の法律上も問題ありません。

                                              (記 : 2012年6月17日)

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