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エピソードと共に、その起源や、特徴を、ご紹介しています。意外な場所に、
意外な、お宝があるものです。画像と共に、うんちくも、お楽しみください。 

書道の小道具・いろいろ

書道では、文房四宝(紙、筆、墨、硯)と呼ばれているメインの道具の他に、幾つもの脇役の道具があります。その脇役もまた、蒐集のターゲットであり、逸品もたくさんあります。

ここでは、その脇役たちの役目をご紹介します。

書道の小道具 あれこれ 目次

水差し

墨床

筆置き(筆床)

文鎮

筆洗い(筆池)

墨池

筆掛け(筆架)

硯屏


 水差し ★

水差し(みずさし)は、水滴(すいてき)、水注(すいちゅう)、水盂(すいう)の3種類のタイプがあります。

水滴タイプにつきましては、「古銅製の水滴」に詳しい説明がありますので、ご参照ください。



下の水滴は、陶磁器製の李朝朝鮮時代の青花水滴です。李朝朝鮮では、学問を重視したため、こうした染付の水滴が多く焼かれ、その多くが残っています。(「李朝青花の水滴」参照)



水注タイプにつきましては、「南部鉄器の水差し」をご参照ください。



水盂タイプとは、水盂(すいう)とか、水丞(すいじょう)と呼ばれている、胴がふくらみ、口がやや狭くすぼまっているものから、(さじ)で、水を汲んで、硯に水を注ぐタイプのことです。狭義では、水盂と水丞は、どちらも同じ意味で使っているようです。ちなみに「盂」とは、「鉢」の意味です。

 白銅製の水盂

ただ、中国では、口がやや狭くすぼまっているものだけではなく、下のような、陶器製のカップに匙がついたものが多く使われています。



これは、「箸置きと、薬味入れ」として、オークションに出品されていたものを落札したものですが、出品者は、これが、水滴、筆置き、墨床のセットであることをご存知なかったようです。普段使いに使っています。(笑)

 墨床 ★

墨床(ぼくしょう)とは、すりかけの墨をのせておく台のことで、墨台ともいいます。周囲のものに墨がつかないようにするために使います。

下の画像のように墨を置くタイプと、乗せ掛けるタイプがあります。

  

素材は、陶器、石、金属、木などで出来ており、明や清の時代では、玉(ぎょく)や琥珀で作られたものが存在しています。

同質の素材で作られるものと、床板と台座が別々の素材で作られているものがあり、特に、中国では、ただ墨を置くだけの台としてではなく、美術工芸品としての地位を確立して、高価で細工の素晴らしいものがたくさんあります。

残念ながら、日本では、墨床は、あまり浸透しておらず、使われても、安価な陶器製のものが多く使われているようです。

ただ、私の印象は、墨床は、奥が深いと感じています。墨を摺るという行為が、これからの作品へ立ち向かうための精神統一であるとすると、その墨を置く台ですから、作品を書き始める為の、「いざ!」というスタート地点だからです。

墨床に美術品的な名品が多いのは、こういった作品を書き上げるためのステップの、大切な場面で使用されるというところに影響されているように感じます。

これは、赤間紫金石で作られた石製の墨床です。斑紋の美しい部分を使っています。詳しくは、「下井昭竜山作・赤間紫金石墨床」をご参照ください。





追記 :

ミャンマー へ出掛けた際に買った、翡翠製の墨床、水滴と、マザーオブパールの小匙 です。



大きさは、水滴が、径:5cm、高さ:2.7cmほどで、ミャンマー翡翠製です。墨床は、径:5.7cm、高さ:1.6cmほどで、同じくミャンマー翡翠製です。そして、小匙が、長さ:6.3cmです。(「ミャンマー産・翡翠とルビー 」参照)

元々、本来の使用方法ではないと思いますが、私なりに考えて買ってきました。こういった使い方も出来るんだとお示ししたくて・・・・(笑)
                                          (追記 : 2013年12月17日)

追記 2:

七輪陶芸で、墨床を作ってみました。



大きさは、幅:4cm、長さ:7.5cm、高さ:2cmほどの作品で、飴釉が掛かっています。ちょっと釉薬の厚さが薄くて、色むらがありますが、何とか使えそうです。

やはり、自作品には、愛着が出てきますし、落款印をはじめ、筆は無理でしょうが、作れるものは、自作をしてみたいと思っています。
                                           (追々記 : 2104年2月17日)

 筆置き(筆床) ★

象牙の筆置き(筆床)
です。





大きさは、長さ:約4.4p、幅:約1.2p、高さ:約1.8pで、象牙製です。

筆置き(ふでおき)とは、書画の途中で筆を休めるとき、他を汚さないようにするために使う、筆を置くための道具で、筆床(ひっしょう)ともいいます。

日本では、書道に必ずしも必須とは言えない道具になっていますが、中国では、墨床と共に、一般的な書道道具で、装飾の凝った逸品も多くあります。

特徴は、多種多様な材質が使われていることで、陶器製や、木製、金属製、玉、翡翠、象牙等々が使われ、価格も、非常に安いものから高いものまで豊富にあります。文鎮のように重量バランスや大きさといった気にかける要素もないため、デザイン、材質なども多種多様でコレクション性が高いものです。

私の筆置きは、とても、小さく、1筆用ですが、象牙製のものは少ないと思ったので、購入しました。陶器製の物は、七輪陶芸で、挑戦中ですので、うまく出来たら、アップしたいと思っています。
                                             (記 : 2013年2月18日)
追記 :

七輪陶芸で、筆置きを作りました。



私のオリジナルデザインで、筆置きの機能の他に、筆から、墨が零れた時のために、受け皿を加味したものです。大きさは、長さ:7cm、幅4cm、高さ:2.5cmほどです。

しかし・・・・・家内曰く、「これ、灰皿???」・・・・・ショック・・・・・・(笑)
                                            (追記 : 2013年5月13日)
追々記 :

七輪陶芸で、今度は、2筆用の筆置きを作ってみました。



私のオリジナルデザインで、長さ:8cm、幅:2cm、高さ:1cmです。写経用の筆で使ってみましたが、丁度良いサイズでした。
                                           (追々記 : 2013年9月2日)

 文鎮 ★

黒檀
(こくたん)の文鎮(ぶんちん)です。





大きさは、長さ:24cm、2.2cmX2.5cmで、黒檀の無垢かと思っていましたが、心棒に、10mm径の鉛が入っていて、ずっしりと重い文鎮です。

文鎮は、文房具の一つで、文書や紙類が動かぬように置く道具の総称です。鎮紙(ちんし)ともいわれています。材質は、多岐に渡り、鉄・銅などの金属をはじめ、石、象牙(ぞうげ)、玉(ぎょく)、紫檀(したん)、黒檀、陶磁、ガラスなどがあり、形状も色々なものがあります。
                                            (記 : 2013年5月1日)

こちらは、ミャンマー翡翠製の文鎮で、2013年にミャンマーに行った時に買ってきました。ミャンマーの翡翠につきましては、「ミャンマー産翡翠とルビー」をご参照ください。



大きさは、径:5.5cm、高さ:1.8cm、重さ:140gほどです。

 筆洗い(筆池) ★

寿山石(じゅざんせき)で作られた、猿蟹紋筆洗い(ふであらい)です。(「寿山石の筆洗い」参照)



筆洗い(ふであらい、又はひっせん)は、、書筆の穂を洗うための容器で、筆池(ひっち)ともいいます。

通常は、下のもののように、お皿状のものが多く使われています。筆を洗うというよりは、筆を湿らせたり、墨の濃さを調整する際に使うものです。



墨のついた筆を洗うものですので、陶器製のものや、プラスチックのものが多いようですが、珍しいものでは、下の写真のような硯石(雄勝石)を使ったものもあります。



 墨池(ぼくち) ★

宮島焼の墨池です。筆を置くところは、もみじがデザインされています。(「宮島焼の墨池」参照)



墨池(ぼくち)とは、次のような2つの意味を持っています。

 1. 硯(すずり)の、水や墨汁をためておくくぼんだ部分。硯 の海。硯海(けんかい)。硯池(けんち)。

 2.墨汁を入れておくつぼ。すみつぼ。

最近は、「手で墨を擦るのは一苦労・・・・ 擦る時間を書く時間にあてたい!」と、墨汁を使うときは、硯ではなくて、墨池(ぼくち)という便利な容器を使う人が増えています。簡単に言えば、墨汁用の硯とでも言いましょうか?、材質は、プラスチック、陶器、石などがあり、上記で紹介している筆洗いとしても使えます。

余った墨汁を容器に戻し易いように流し口が付いているのが特徴です。

一般的には、下のようなプラスチック製のものが多く、墨汁を使った練習用に使われています。



 筆掛け(筆架) ★

唐木製の筆掛け12本用です。高さ:37cm、幅34cm程度のものです。(「唐木製の筆掛け」参照)



筆掛け(ふでかけ)とは、水洗いした筆を吊るして乾かす道具で、材質は、木製のものが多く、平タイプ、折りたたみ式タイプ、円形タイプ等々がみられます。使い終わった筆を乾燥させるのには必需品で、筆を長持ちさせるのに、大変有効です。

尚、「使い終わった筆の仕舞い方」は、「唐木製の筆掛け」をご参照ください。

筆架(ひっか)とは、筆をもたせかけておく台または、筆掛けのことで、筆掛けと筆置き、筆船等を総称したものです。それ故、筆掛けを筆架という場合があります。

 硯屏(けんぴょう) ★

硯屏 (けんびょう)とは、硯の頭の上方に置いて、ちりやほこりなどを防ぐ 小さな衝立(ついたて)で、 中国の文人は、机を飾る文房具のひとつとして重視してきました。材質は、玉や、翡翠から、陶磁器等々、色々ありますが、凝ったものが多いようです。

下の硯屏は、天然ウミユリの化石が入った石を20mm厚に切って、硯屏にしたものです。(「ウミユリの化石の硯屏」参照)



大きさは、高さ:215mm、幅:220mmほどです。
                                         (最終更新日 : 2014年5月29日)

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