旅するところ、焼き物・骨董あり!                                                                       <<<焼き物・骨董情報サイト>>>

トップへ  当サイトでは、筆者が、世界中を旅したところで集めた焼き物・骨董品を、
エピソードと共に、その起源や、特徴を、ご紹介しています。意外な場所に、
意外な、お宝があるものです。画像と共に、うんちくも、お楽しみください。 

宮島焼の墨池

宮島焼の陶器の墨池(ぼくち)です。











大きさは、長さ:14.5cm、幅:11cm、高さ:5cmで、紙箱付きです。

筆ならし(墨量、穂先の調整)の部分には、宮島らしく、「もみじ」がデザインされています。(宮島と言えば、「もみじ饅頭」ですね。(笑))

広島県廿日市市にある宮島は、「厳島(いつくしま)」とも言われ、この箱にも、墨池「厳島」と商品名が付いています。世界遺産「宮島」へ渡る前の「宮島口」に、3軒の宮島焼の窯元があり、そのうちの1軒で焼かれたものと思います。(「宮島焼の平茶碗」参照)

お品は、墨池ですが、私は、筆洗いとして、購入しました。筆洗いとしても、丁度良いサイズで、中々、陶器製の筆洗いが出てこなかったので、ゲットと相成りました。

★ 墨池(ぼくち)とは ★

墨池(ぼくち)とは、次のような2つの意味を持っています。

 1. 硯(すずり)の、水や墨汁をためておくくぼんだ部分。硯 の海。硯海(けんかい)。硯池(けんち)。


 2.墨汁を入れておくつぼ。すみつぼ。

ということですが、現代では、一般的に、墨池は、大作制作や長時間の練習に適していることから、墨液や磨った墨を貯めておく、墨汁用の硯として使われています。

「手で墨を擦るのは一苦労・・・・ 擦る時間を書く時間にあてたい!」と、墨汁を使うときは、硯ではなくて、墨池(ぼくち)という便利な容器を使う人が増えています。材質は、プラスチック、陶器、金属、石などがあり、筆洗いや筆置きとしても使えます。

余った墨汁を容器に戻し易いように流し口が付いているのが特徴です。

一般的には、下のようなプラスチック製のものが多く、墨汁を使った書道の練習用に使われています。

 プラスチック製の墨池

 銅製の墨池

 陶磁器製の墨池

墨池は、書道具の中では、あまり尊ばれていないため、汎用品が多いようですので、私の手に入れた陶器製の墨池は、結構、珍しいものなのでは?と思っています。
                                               (記 : 2014年5月29日)

Copyright (C) ともさんの焼き物・骨董紀行  All Rights Reserved 
















inserted by FC2 system