旅するところ、焼き物・骨董あり!                                                                       <<<焼き物・骨董情報サイト>>>

トップへ  当サイトでは、筆者が、世界中を旅したところで集めた焼き物・骨董品を、
エピソードと共に、その起源や、特徴を、ご紹介しています。意外な場所に、
意外な、お宝があるものです。画像と共に、うんちくも、お楽しみください。 

友重浩泉作・楽焼のぐい呑み

友重浩泉(ともしげ こうせん)作、黒楽ぐい呑みです。









大きさは、径:65mm、高さ:45mmほどの、黒楽釉に、白楽釉でポイントをつけた楽焼ぐい呑みです。

ところで、友重浩泉って、誰????

それは、このホームページの管理人のともさんのことです。(笑)

七輪とドライヤーを使った焼成法で、焼成温度の低い楽焼だけでなく、焼き〆ものや、高温度で焼く焼き物にも挑戦しています。七輪を窯にしますので、七輪陶芸 と言っています。



(七輪とドライヤーを使うと、このように高温度での焼成が可能になります。1250度まで上がりますよ。)

ご存知のように、楽茶碗は、茶道でよく使われますが、楽焼のぐい呑みは数が少ないということで、自分自身の作品を取り上げました。

七輪を使う焼成方法は、規模の大きさは違いますが、楽焼の焼成方法に似ていますので、出来の良さや、好みはあるでしょうが、お品ができる原理は同じです。

★ 楽焼とは ★

楽焼(らくやき)とは、一般的に電動轆轤や、足で蹴って回す蹴轆轤(けろくろ)を使用せず、手とへらだけで成形する「手捏ね」(てづくね)と呼ばれる方法で成形した後、750℃〜1,100℃で焼成した、軟質施釉陶器です。

天正(1573-1592)初期、京都の瓦職人だった長次郎が、千利休の指導により、聚楽第を建造する際に使用された土を使って焼いた「聚楽焼」(じゅらくやき)が始まりとされています。

釉薬により、赤楽黒楽白楽などがあり、二代常慶が豊臣秀吉より、「楽」の印を下賜されてから、家号を「楽」としました。

楽家系統による作品と、それ以外の作とがありますが、比較的に、温度が低くても焼成でき、茶の湯に使う楽茶碗等の、高級茶道具の側面と、轆轤技術も不要なことから、多くの陶芸の初心者も楽しんでおり、素人の趣味のための手軽な焼き物という側面を、併せ持ちます。

まさに、私の作品は、七輪で焼き上げた楽焼のぐい呑みであり、後者に当たりますね。(笑)

窯は、七輪であっても、七輪に入るものであれば、何でも焼けますので、下記のような茶碗も出来ますよ。

飴楽釉抹茶碗 で、径:120mm、高さ:75mmもあります。七輪で焼ける最大サイズです。







                 友重 浩泉 作 飴釉 抹茶碗

千家十職の一つである、樂 吉左衞門(らく きちざえもん)が作る楽茶碗は、とんでもなく高価なものですが、千利休の精神は、「こころを込めたお品」ということになると思います。

共箱と、共布を付けてみましたが、こうしてみると、中々様になっています。「馬子にも衣装」かもしれませんね。(笑)



最近、健康とダイエット効果があるということで、この茶碗を使って、1日1杯、抹茶を飲むようにしています。使うことによって、茶碗が育つと言いますが、だんだんと、腕も上がっているのでしょうが、抹茶がおいしくなってきているような気がするのは、気のせいでしょうか?(笑)
                                               (記 : 2010年8月31日)

こちらは、同じく、七輪陶芸で焼いた黒楽釉茶入れです。









大きさは、径:55mm、高さ:60mmほどで、仕覆、象牙蓋付きです。

実は、仕覆と、象牙蓋は、先に買った膳所焼の茶入れ用に買ったのですが、サイズが合わず、逆に、サイズに合わせて、この茶入れを作ったという格好になりました。(笑)

今では、中々入手困難な象牙の蓋ですし、仕覆もまずまず上等なものですので、こちらも、「馬子にも衣装」で、りっぱに見えますね。

ただ・・・・・実は、黒楽釉の上に、一部、飴楽釉を掛けていたのですが、飛んでしまって、面影もありません。まぁ、いっか!(笑)
                                          (追記 : 2014年9月11日)

Copyright (C) ともさんの焼き物・骨董紀行  All Rights Reserved 
















inserted by FC2 system