下の写真のセットが何かおわかりですか?
ご存知でしたら、あなたはかなりの中国茶通と言えるでしょう。これは、功夫茶器セットと言って日本の煎茶道のような形式がある中国茶を楽しむセットなのです。大きく分けて、台湾式と大陸式があって、これは大陸式です。
大陸式
下のセットが、台湾式の功夫茶器セットで、主な違いは、茶船が、木製又は、竹製で出来ていることです。
台湾式
中国茶の前に、まず お茶の話をしましょう。ご存知のようにお茶は色々なものがあります。例えば、日本茶、紅茶、中国茶等々ですが、基本的には同じお茶の木から作られていることは、あまり知られていないのではないでしょうか?
下記のお茶の分類表でおわかりのように、同じ茶葉を、どのようなやり方で、どの程度発酵させるかによって色々なお茶に変わっていくことが、おわかりいただけると思います。
例えば、イギリスのブランドで有名なトワイニングティーは、実は、中国紅茶の祁門紅茶なのです。また、我々が、一般的にチャイニーズティーと称しているものは、中国式緑茶で、中国茶の生産高の80%以上を占めています。価格も手頃で、日本の大衆茶と同じくらいです。
さて、ここで、”中国茶の楽しみ方”としてご紹介するのは、青茶(通称烏龍茶)のことです。青茶と緑茶では、お茶を入れるお湯の温度が違うため、適する茶器が変わってきます。
緑茶は、生茶の香りを楽しむため、75度程度のぬるいお湯で入れるため、磁器が適しています。
しかし、青茶は95度から100度のお湯で入れるため、陶器が適しています。特にパープルクレイで作られている、紫泥の急須は、最上級とされています。
青茶は、清代(江戸時代)に開発されたお茶ですが、日本の茶道や煎茶道と同様に、やや格式を重んじる傾向になり、茶器についても、”功夫茶器”と呼ばれる茶具によってお茶を入れます。茶葉が100g当たり、かなりの高価なもの(一般的には、5000円〜1万円)ですから、当然かもしれません。
続きは、その2で、青茶の入れ方、楽しみ方の説明を公開します。お楽しみに!!!
(記 : 2008年5月31日)
|