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湯布院焼(ゆふいんやき)祥納蘊窯(しょうなんかま)の緑釉茶碗です。 大きさは、径:11.2cm、高さ:8.4cmほどで、共箱、栞付きです。 時代がありそうですので、恐らく、初代岩崎勝 さんの作品ではないか?と思っています。 祥納蘊窯(しょうなんかま)は、大分県湯布院市にあり、由布院初の窯元として、昭和42年に、寿別荘村のお客様専用の窯として作られました。 以来、詩情あふれる由布院にふさわしい、芸術性豊かな陶器を生み出しており、特徴としては、天然のわら灰を主原料に、木炭・長石を調合した釉薬が、自然な深みのある色合いを引き出しています。 白、茶、藍、緑といった、上品で素朴な色合いの器には、ほっとした優しさがあり、シンプルだから洋食器とも合わせやすく、和食に限らず幅広く使えるものを作り出しています。 窯の名前の祥納蘊(しょうなん)は、仏教で「頂の一歩手前」を意味し、いつもより高みを目指そうとする意識を持つように、そして自分はいつも完成などはしないのだという自省の意味を込めて、この名前が付けられたそうです。 初代の岩崎勝さんの作品は、時の政治家、芸能人に配られたそうです。 そして、昭和56年に、2代目岩崎裕明さんが引き継ぎ、現在に至っています。 (記 : 2016年8月11日)
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