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2008年4月に、窯元を訪れたのですが、お品を買わなかった出西窯(しゅっさいかま)の作品を手に入れることが出来ました。 刷毛目の徳利で、大きさは、直径6.5cm、口直径3cm、高さ14.5cmです。 私が、窯元を訪れた際に、何も買わなかった理由の1つが、共同製作ということで、作品のすべてに窯印がなかったことが挙げられます。共同製作といえども、「出西」くらいの窯印があってもいいのでは?と思った次第です。作られているものも、多種多様でしたので、窯印がないと、どこの窯のものか、わかり辛いですよね。 ただ、折角、窯元を訪れたのに、1つくらいは、買って帰ってもよかったかな?と後悔しており、出西窯らしい作品を探していたのですが、ようやくゲット出来ました。 この徳利は、出西窯のホームページの「製作品・ご購入、ご注文について」の画像に使われているものと同じようですので、人気商品かもしれませんね。 最近では、日本酒を飲む人が減って、徳利を使う機会が減っていますが、花入れとして使っても、いいのでは?と思います。 ★ 出西窯とは ★ 出西窯(しゅっさいかま)は、島根県簸川郡(現出雲市)斐川町(ひかわちょう)出西にある窯元です。 袖師や丹波、益子、唐津などで修行を積んだ地元出身の5人の青年によって、1947年に開かれました。柳宗悦やバーナード・リーチ、河井寛次郎といった面々の指導を受け、モダンな作風で独特の世界を切り開きました。 出西とは、出雲の西という意味で、窯元は出西窯一軒だけですが、窯主を持たない共同作業場となっており、土捏ね、轆轤回し、焼きなどの工程一つ一つが共同作業となっているのが特徴となっています。 安価で飽きの来ない、丈夫な焼き物が共通理念であり、大衆向けの民陶として知られますが、粘土から釉薬、薪に至るまで原料は全て島根県産で通すなど、こだわりも見られます。 窯元展示室 工房の近くに寝かせてあった陶土 展示室内部 焼かれているものは、白掛地釉、黒釉、呉須釉、刷毛目地釉、飴釉、赤土掛分四方流など多種多様の釉薬を駆使しています。 私の印象に残ったのは、右の画像の縁鉄砂呉須釉のお皿で、深みのある青が印象的でした。 また、窯元の近くにある、道の駅「湯の川」にあるレストランでは、出西窯の焼き物が使われていますので、質感を、実感するのにいいかもしれませんね。 現在、出西窯で、陶器の製造にたずさわる工人は、研修生を含めて約 15 名で、すべて手仕事で陶器を作る窯場としては山陰でも屈指の大所帯となっています。 工房のスタッフの面々(出西窯HPより) (記 : 2012年7月10日) 追記 : 出西窯のエッグベーカーを入手しました。「出西窯のエッグベーカー」を参照ください。 (追記 : 2014年12月9日)
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