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長池潤一(ながいけ じゅんいち)作、やぶれ仐文ぐい呑みです。 陶印「潤」 長池潤一さんは、1947年に長崎でお生まれになり、東京芸大卒業後、東京芸大大学院陶芸講座を修了され、その後、愛知県立芸術大学に勤務されており、教鞭の傍ら、陶芸活動を行われた方です。 後の人間国宝の、故 田村耕一氏や、藤本能道、浅野陽氏にも師事されています。 残念ながら、1993年に44歳の若さで病没されていますが、作陶活動は、愛知県で行われていますので、分類としては、「瀬戸焼」とするのが適当かと思います。 この作品は、1986年に、日本橋三越本店で行われた個展に出されていたもののようです。 大きさは、径:70mm、高さ:50mmほどの、大振りのぐい呑みで、四方桟共箱、共布、栞付きです。 白土を使い、白化粧土を掛けた後、黒釉で模様を施し、傘の「やぶれ」になる部分は、彫刻刀で削ってあります。仕事が大変、丁寧で、先生肌の作品ではないか?と思います。 作品が、市場に出てくることが少ない、大変希少なお品ですので、これからも大切にしたいと思っています。 (記 : 2012年7月28日)
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