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淡路焼（�a平焼）の小判型皿 淡路焼（�a平焼（みんぺいやき））の黄南京写しの龍紋の小判型皿です。 　龍紋 大きさは、長さ：９８ｍｍ、幅：８２ｍｍ、高さ：１３ｍｍの黄南京 写しの龍紋の小判型皿で、一か所、ホツの直しがあります。 　 成形型　 皿裏の目跡のような足の状態から、恐らく、明治期のものだと思います。�a平焼の小判型皿は、�a平焼を代表するお品で、右の画像のような成形型を使って、明治期に、たくさん作っていますので、その中の１つだと思います。 釉薬は、所謂、「黄南京（きなんきん）」と呼ばれるもので、緑釉、柿釉などと共に、汎用品に多く使われています。 お品としては、小品ですが、淡路焼の代表的な作品が手に入って、喜んでいます。 ★　淡路焼（�a平焼）とは　★ 淡路焼（あわじやき）又は、�a平焼〈みんぺいやき〉は、兵庫県南あわじ市で焼かれていたやきもので、江戸後期の文政年間（1818〜30）、淡路島の南端、三原郡伊賀野村（現南あわじ市北阿万伊賀野）で、賀集�a平〈かしゅうみんぺい〉が創始したやきものです。 京都の陶工尾形周平〈おがたしゅうへい〉を招き、１年６ヶ月に及ぶ本格的な指導を受けて、京焼の色絵陶器技術とそのデザインを学び、仁清写、道八写など多くの名品を残しています。 京焼風の作域の他、黄南京、緑釉、柿釉などを使った作品にも優れたものが多く知られ、天保年間後期（1838−44）頃には、阿波徳島藩の御用窯になったとされています。 しかし、明治４年（1871）に�a平が没した後は、長男力太が継いだものの振るわず衰退し、明治16年（1883）に、淡陶社（だんとうしゃ）として再出発し、食器、花器、玩具などの製造販売を始めました。 その後、タイルの製造も行い、現在の東証１部上場会社「ダントーＨＤ」となっています。 �a平焼の特徴は、その製品の多様性にあり、京焼の色絵陶器写しや中国陶磁写し、さらには漆器や金属器を写したものまで作られています。 代表的なものが、海老茶碗と、黄南京写しの龍紋の小判型皿、もしくは、三彩斑紋皿で、そのバリエーションの多さが見て取れます。 　「海老茶碗」 　「三彩皿」 近年には、明治から大正時代にかけての窯跡付近の発掘調査が行われ、近代のコーカシ窯や作業場などの遺構が発掘され、これまで不明であった�a平焼の新たな側面が明らかになりつつあります。 　 　発掘されたコーカシ窯（出典：ひょうごの遺跡） コーカシ窯は、焼成に使用する薪を乾燥させるためのものとされており、江戸後期から、大正時代までは、他の地方でも、確認されていますが、その後、使用されなくなり、現存するものは少なく、貴重な歴史遺産になっています。 調査で出土した遺物には、刻印が捺されたものや、年号が記されたものなどが多数発見されています。私の小判型皿と同様のものの年号入りの文様型もあるようで、これらは、明治２０年〜４０年頃のものと、推定されています。 淡陶株式会社は、明治34（1901）年に、輸入タイルと同レベルの、日本初の内装用多彩色画によるマジョリカタイルを完成させて生産を始め、スペインやマラッカ、シンガポールをはじめ、世界各地へ輸出し、一流のタイルメーカーとしての地位を築き上げています。 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（記　：　２０１４年５月２８日）

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