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エピソードと共に、その起源や、特徴を、ご紹介しています。意外な場所に、
意外な、お宝があるものです。画像と共に、うんちくも、お楽しみください。 

金重陶弘作・備前焼の宝瓶

金重利陶苑金重陶弘作、備前焼宝瓶(ほうひん)です。













大きさは、長さ:10.6cm、口径:9.0cm、高さ:7.4cmで、「陶弘」の陶印があります。

窯元六姓金重本家で、始祖利古衛門以来、累代御細工人御用を命ぜられ、幾多の名品を世に出している、金重利陶苑の作品で、金重陶弘さんは、現当主です。代々利右衛門を襲名しており、現当主は、第76代ということで、備前焼の窯元で最も古い伝統をもっています。

お箱はなかったのですが、煎茶を入れるための普段使いに購入しました。

★ 宝瓶とは ★

宝瓶(ほうひん)、又は、泡瓶は、急須の一種で、大きな特徴は、取っ手がないことで、絞り出し急須ともいわれます。

基本的に、玉露や煎茶のような50度〜60度の低温度で入れるお茶に適し、紅茶や中国茶(青茶)をいれる時には使用しません。

通常の急須と比較して注ぎ口が大きく、容量は大きくても、250cc程度で、小さな煎茶椀5杯分が入る程度の80cc〜150cc程度の容量のものが多く、一煎毎に、全部のお茶を、茶海(ピッチャー)、又は、茶碗に注ぎ出すのも特徴です。

 宝瓶の使い方

また、取っ手がないことから、収納や、茶殻を捨てるのも簡単だという利点もあり、大きさも小さいことから、携帯に適しているとして、旅行用の煎茶道具によく使われています。

起源については諸説有りますが、中国茶を抽出する道具の一種の「蓋椀」(がいわん)が元になったという説がありますが、はっきりしていません。

 蓋椀

上のものは、中国緑茶 をいれる際に使う蓋椀で、蓋を利用して茶殻が茶碗に入らないようにして、お茶をいれます。尚、烏龍茶のような青茶(チンチャ)は、熱湯を使いますので、蓋椀は使いません。 青茶の入れ方については、「中国茶の楽しみ方(その2)」をご参照ください。
                                               (記 : 2014年9月30日)

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