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瀬戸焼の夫君志窯(ふくし窯)、箕浦哲郎作、粉引手ぐい呑みです。 大きさは、径7.0×高さ5.7cmほどで、四方桟共箱、栞付きです。 化粧土を厚めに掛けているので、それが、貫入のようなかいらぎ状になって、景色を作っています。 栞が古いようですので、昭和46年に、夫君志窯築窯して間もない頃の作品では?と思われます。 ★ 夫君志窯(ふくし窯)とは ★ 夫君志窯(ふくし窯)は、愛知県瀬戸市で陶房を構えて40年になる窯元です。 箕浦哲郎さんが、瀬戸市の製陶工場、陶磁器商社デザイン室を経て、昭和46年に築窯し独立した際に、名古屋の歌人である井上 健太郎氏の命名によって、窯名が付けられたそうです。 ”ふくし”とは、土を掘る時の農具で、夫君志・掘串・布久思などと書いて、万葉集の中の雄略天皇の長歌の中にもあり、農耕文化の発展に役立ちました。 夫君志窯は、”陶土の温かみがあって、飽きのこない、楽しい手造り陶器”を信条に、和食器や花瓶、抹茶茶碗等、暮らしに活きる陶芸品を多品種に亘り製作し、和食器の他に、陶器のふくろうが特徴的です。 ★ 作家 プロフィール ★ 箕浦 哲郎 1932年 岐阜県岐阜市に生まれる 1955年 愛知県窯業職業訓練校を終了。 1956年 加藤元男氏が主宰する瀬戸・美夜之窯に所属し、各種展覧会に出品。 1971年 瀬戸市水北町に夫君志窯を築き、独立する。 以降 生活工芸(クラフト)作家として北海道、 静岡、名古屋、神戸など各地で作品展開催。 (記 : 2015年7月21日)
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