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信楽焼きの鮎皿

これは、地元で開かれた、「骨董&アンティークin廣島」で買った信楽焼きの鮎皿です。





 陶印はあるのですが・・・・・

大きさは、20cm程ですので、さんまの塩焼きでは、はみ出してしまいます。

鮎や、やまめを1匹載せて、出すと丁度良い大きさです。

皿の縁には、自然に掛かった灰が自然釉として掛かっており、皿の中には、何枚かを重ねて焼く際に、重ならないように、6本の目土で間隔を取って、薪窯で、焼いたのでしょう。窯の中で、炎が右から左へ向かっていたので、目土の部分が丸く抜け、炎の影になった部分も白くなって、風情を出しています。

偶然が、産み出す産物ですので、この世に1つしか存在しないもので、お気に入りの皿です。

もちろん、鮎ややまめの塩焼きには、合いますが、1人前のお刺身を盛っても、風情があって良いものです。

たこ焼きを盛ってみましたが、中々、様になっています。(笑)


                 熊野焼のビールカップとたこ焼き

信楽焼は、備前焼と共に、私の好きな焼き物ですので、普段着の器として、楽しみたいと思っています。

信楽焼の特徴は、下のようなものです。このお皿には、ビードロ釉は、あまり見られないものの、目跡が、模様となって、いい景色になっています。

信楽焼の特徴・いろいろ  

 

ビードロ
  自然釉の中でも青緑色に発色したもの。
  灰が強還元状態(酸素が少なく炭素の多い不完全燃焼のときの炎)で
  溶けたときの発色で特に珍重されている景色の一つで、微妙な条件
  の違いにより様々に変化する。

 

緋色(火色)
  火色とは、ほのかな赤色の発色をいい、主として土に含まれる鉄分
  の再酸化によって発色する。
  窯変の一種で、 最も珍重される発色は、人肌を感じさせる暖かい
  火色で、信楽の白い素地肌に一番よく映える色合いとされている。 

長石 
  水簸をおこなわない胎土中の粗い長石粒が溶けて乳白色のツブツブ
  になる景色を言う。信楽焼の一つの特徴となっている。

 

貝目
  器を赤貝などの貝で支えたときに、自然釉が貝の所に溜まり、
  固まったもの。 
  昔は、目土の代わりに、貝を使っていたことが多かったようです。

目跡
  目土(器を支えている土)の跡で、薪の灰や炎に触れなかったため、
  発色せずにもともとの土の色が残って景色となったもの。
  ぼた餅はこの応用で、色を抜きたい部分に煎餅状の目土を置いて
  景色を付けたもの。

 

窯しずく
  窯や棚板(作品を支える板)に灰が降りかかって自然釉を作り、雫と
  なって器物に垂れて、景色になったもの。
  偶然性が極めて高いため、珍しい景色のひとつである。

普段使いのものとして、買いましたので、食事と共に、楽しみたいと思っています。
                                              (記 : 2008年4月30日)

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