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オークションで、備前焼の掛け花入れを、入手しました。 ただ、陶印は、あるものの、作者は、わからず、共箱もなかったのですが、写真で見た目で、掛け具もしっかりしているし、陶印も力強さがありましたので、しっかりとしたものではないかと思い、手に入れました。 しかしながら、この掛け花入れが届くやいなや、家内から、「こんなもの、どうするのよ!」と言われて、素人さんには、その良さがわからないのかな?なんて思い、我が家の床の間に、「こうやって使うのよ!」と言わんばかりに、我が家の庭に咲いていたジャスミンの枝を切ってきて、見せました。 さすがに、家内も、この簡単な生け花で、何も言えなくなったようで、感心していました。 確かに、品物が届いた時には、想像以上に、ものが大きくて、どうなることやら、と思っていましたが、やはり、備前焼の存在感があって、さりげなく、どこにでもある花を切って挿せば、立派な生け花になっています。 「和の美」は、「風流」ですから、ちょっとしたことで、心安らぐひとときが得られるということを、理解してほしいなぁ〜〜と思っています。 床の間にさりげなく飾った備前焼の掛け花入れ 追記 : その後の調べで、この掛け花入れは、陶正園の木村陶峰(木村強)さんの作品であることが、わかりました。(当該ホームページ参照) (追記 : 2009年10月5日) 追記 2: 小野田瑞穂作、備前焼の掛花入れです。 大きさは、口径:62mm、底径:77mm、高さ:158mmほどで、栞付きです。 竹をモチーフにして作られている掛け花入れですが、実は、私は、杓立(しゃくたて)として、購入しました。 元々、杓立は、花入れからの転用されたものですので、それでいいのだと思います。普段は、下のように水指棚の中で、杓立として使っています。 ★ 杓立とは ★ 杓立(しゃくたて)とは、皆具(かいぐ)の一つであり、柄杓と火箸を挿し立てておく、一輪差しほどの大きさの器のことです。 柄杓を立てて置く場所(器)として、同時に火相を整える火筋、即ち「火箸」を立てておく場所にもなります。「杓立」が出現するのは、皆具の成立と共に比較的早い段階です。 「唐銅皆具」の中で用いられたものは、「花入」からの転用でした。唐銅の杓立以外では、一部千家の好みにより「楽焼」などの杓立を見るのみです。 上の写真は、私の楽焼の杓立に、柄杓と飾り火箸を立てているものです。 ★ 皆具とは ★ 皆具(かいぐ)とは、茶の湯で、台子(だいす)や長板に飾る、茶道具一式のことで、風炉・釜・水指・杓立て・建水・蓋置き・香合などがありますが、一般的には、水指、杓立、建水、蓋置の4点セットをいうことが多いようです。 元々は、唐銅製のものでしたが、現在では、陶器製のものも多いようです。 唐銅製 陶器製 (追記 : 2014年11月6日)
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