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上野焼の香炉と茶入れ

上野焼(あがのやき)、青柳翠峰(青柳不老園)作 の、緑青釉香炉です。

上野焼





上野焼は、「あがのやき」と読みます。「うえのやき」では、ありませんので、お間違えなく!(笑)

上野焼の窯元は、上野焼のホームページをご参照ください。

上野焼は、福岡県田川郡香春町、福智町、大任町で焼かれる陶器で、江戸前期に高名な茶人でもあった大名、細川忠興が小倉藩主となった際、朝鮮人陶工、尊楷(上野喜蔵)を招いて、豊前国上野に登り窯を築かせたのが始まりと言われています。

上野焼の特徴は他の陶器と比べると生地が薄く、軽量であることです。また使用する釉薬も非常に種類が多く、青緑釉、鉄釉、白褐釉、黄褐釉など様々な釉薬を用い、窯変(窯の中で釉薬が溶け、千変万化の模様を作り出すこと)を生み出すのが特徴で、絵付けはまず用いていないということです。

私の香炉も、青緑釉を掛け流して、偶然の窯変が特徴となっています。こういった模様は、結構、好き嫌いのあるものですが、私は、上野焼の特徴を実感してみたくて、手に入れました。

上野焼は、年に2回、春と秋に、催しものをしていますので、一度、訪ねてみたいと思っています。

上野焼のすぐ近くに、高取焼の産地(福岡県直方市)もありますので、両方の窯に行けるのは、ありがたい?

                                                (記 : 2009年9月8日)
追記 1 :

2009年10月24日に、「秋の上野焼窯開き」が開催されていたしたので、上野焼の里を訪れました。



上野焼の里は、歩いても、結構な数の窯元を訪れることが出来るくらい、窯元が、密集していますので、今回のような、各窯元が、一斉に窯を開いてくれていると、窯元めぐりを充分に楽しむことが出来ます。

まず、陶芸館辺りに、駐車をしてから、陶芸館に展示されている作品で、作家の特徴を見比べてから、窯元めぐりをするのが、良いかと思います。



私は、陶芸館で探りをいれた後、幾つかの窯元をめぐりましたが、どうも、上野焼は、私の好みではないようで、あまりお気に入りのものがなかったのですが、記念にと、「お買い得商品」の中から、天郷窯で、下の茶入れを買いました。





中々、形も好きなのですが、正面に焼いた際に、炭が飛んで、「フリモノ」となっているのと、高台に釉薬の「引っ付き」があるので、「お買い得」になっているようです。(「焼き物用語(キズ・直し編)」参照)

上野焼と、直方高取焼は、すぐ近くに、窯元があります。私は、上野焼、「秋の窯開き」の後で、直方高取焼の、永満寺窯で、ぐい呑みを購入しました。この話は、「高取焼・永満寺窯のぐい呑み」を参照ください。
                                             (追記 : 2009年10月25日)

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