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エピソードと共に、その起源や、特徴を、ご紹介しています。意外な場所に、
意外な、お宝があるものです。画像と共に、うんちくも、お楽しみください。 

大迫みきお作の筒形掛け花入

現代常滑焼(とこなめやき)の名工の一人である、大迫みきお氏の手になる筒形掛け花入れです。特に、古来より愛されてきた常滑焼固有の素朴な胎土と姿が、枯れた禅味を醸し出した糸切り底の逸品です。





口径 9.1cm 高さ 10.5cm と、少し小振りですが、大迫みきおらしい、常滑土を使った自然釉の焼き締め
作品で、私の好みの焼き物です。

以前にも、大迫みきおの作品は、いくつか欲しいものがあったのですが、人気があるようで、中々、落札出来ませんでしたので、今回は、うまく落札できて、ラッキーでした。



★ 常滑焼とは ★

常滑焼(とこなめやき)は、平安時代末期(12世紀)には、常滑を中心にして知多半島の丘陵地 のほぼ全域に穴窯が築かれ、山茶碗や山皿、壷などが作られました。この 時代に作られた焼き物は、一般に「古常滑」と呼ばれています。

当時、焼き物を作っていたところは、「日本六古窯(常滑、瀬戸、信楽、丹波、備 前、越前)」と呼ばれていますが、中世常滑窯は、その中でも最も大きい生産地でした。

窯は、常滑市、半田市、大府市、東海市、東浦町、武豊(たけとよ)町に広く分布しています。

常滑焼では、高温で焼き締めた真焼(まやけ)物と、素焼き状の赤物(あかもの)と呼ばれる製品群があります。これは、穴窯から発達した大窯によって焼成される際に、窯内の温度が一定にならなかったからだと言われています。明治以降は、工業化され、石炭窯、重油窯によって、タイルや陶管類も作られるようになりました。

伊奈製陶(現INAX)は、常滑の発祥で、タイルや、衛生陶器を作っています。また、朱泥も出ることから、朱泥の急須の名工が多く、招き猫の生産でも、日本一です。また、陶管の生産も多いところです。

作家物は、常石窯(常滑市立陶芸研究所の工房)の出身の作家によるものや、常石窯の所属する人のもの
が多く、作家ものには、作家の陶印があり、商品には、「常石窯」の印だけがあるものが多いようです。

大迫みきおさんも、常石窯から、独立した作家で、昭和57年に、常滑市榎原に、檜原窯 を築窯しました。

江崎一生谷川春陽和田光示竹内公明大迫みきお山崎成信山田常山たちが、常石窯関連作家です。



【作家紹介】

大迫みきお

昭和15年、大分県に生まれる。
常滑市立陶芸研究所入所、沢田由治、江崎一生、竹内公明に学ぶ。
昭和57年常滑市にて独立。

日本伝統工芸展、日本陶芸展、朝日陶芸展、中日国際陶芸展など入選。
バロリス国際陶芸展名誉最高大賞、日本陶芸展最優秀作品賞など受賞。
現代陶芸作家120人展、現代茶道工芸百選展など出品。

西武百貨店他で個展開催。
日本工芸会正会員。

愛知県常滑市檜原。

1998年頃、死去。
                                              (記 : 2009年10月1日)

追記 1:

大迫みきお作・常滑焼檜原窯)のぐい呑みを手に入れました。









上記の掛け花入れと同様に、焼き締めぐい呑みですが、見込みには、自然灰釉によるビードロ釉が掛かり、いい雰囲気を醸し出しています。

大きさは、全幅約86mm 高さ約43mm 程度で、共箱、共布、栞付きです。

常滑焼は、個人作家が少なく、中々、気に入ったぐい呑みが、出てこなかったのですが、常滑焼らしい作品で、しかも、作者が、掛け花入れと同じ大迫みきおさんのものでしたので、手に入れることが出来て、喜んでいます。
                                            (追記 : 2010年8月25日)


追記 2:

常滑焼(とこなめやき)・雲仙窯中野煌三作、自然釉焼き締めぐい呑みです。













大きさは、径:65mm、高さ:40mmほどで、共箱付きです。

穴窯で、薪による自然体の焼き物を目指しておられる中野さんらしい、よく焼き締まった感じの作品です。粘土に含まれている鉄分が多い常滑焼らしく、信楽焼や、伊賀焼よりも、赤く発色した地肌がきれいです。

常滑焼は、作家物が少なく、これまで、大迫みきおさんの作品しか持っていなかったので、別の作家の作品が手に入って、喜んでいます。

 雲仙窯の穴窯(画像出典:遊心舎)

★ 作家プロフィール ★

 中野 煌三 (なかの こうぞう)

昭和10年   常滑市に生まれる。

昭和57年   (株)丸煌中野陶苑設立

平成8年     穴窯を築炉

楽遊庵雲仙窯 主宰

                                              (追記 : 2014年9月9日)

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