佐賀県武雄市で、作陶されている、無名窯の福田忠夫氏作の灰釉掛け分け鉢です。
福田さんは、京焼を学んだ後、昭和46年に、佐賀県武雄市に窯を構えて、自ら、「無名窯」と名付けました。
福田さんの野生味、反骨、謙虚さをよく表しています。また、本人は「大家」となるのをためらう、屈折した心情の
持ち主で、この作品は、共箱、共布、栞付きで、灰釉の掛け分けが見事です。
福田忠夫氏 (当該紹介記事参照)
しかし、本人の性格からか、「無名窯 忠夫造」の箱書きは、角に小さく書いてありますね。(笑)
サイズは、口径 19.5cm 高さ 6.2cm 高台径 7cmほどで、お茶の菓子鉢にも良いかと思います。
有名な産地の焼き物ではありませんが、(一応、唐津焼かな?)、お品は、しっかりとしていると思いますので、
大切にしたいと思っています。
(記 : 2009年11月22日)