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エピソードと共に、その起源や、特徴を、ご紹介しています。意外な場所に、
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小砂焼の小鉢 

栃木県那珂郡那珂川町(旧馬頭町)小口で、作られた小砂焼(こいさごやき)の小鉢です。







 雑な陶印ですが・・・・??

大きさは、113mm径、高さ57mm程度の小さな小鉢ですが、小砂焼の特徴である、金結晶がうまく発晶して
いると思い、購入しました。

 金結晶

ただ、陶印、作り方(多分、紐作り)から、察すると、市川窯で行っている陶芸教室の作品かもしれません。
茶碗のつもりだったのですが、焼いたら予想以上に収縮してしまって、小鉢になったのかもしれませんね。(笑)

 市川窯の陶芸教室の作品

通常、藤田製陶所の小砂焼は、黒釉の上に金結晶釉 を掛けるものが多いようです。(下の湯呑み参照)

小砂焼は、栃木県那珂川町小砂にて焼かれる陶器です。小砂で焼物が製造された歴史は古く、平安時代の
須恵器を焼成した窯跡が発見されています。小砂焼は1830年(天保元)水戸第9代藩主徳川斉昭(なりあき)
(烈公)が小砂に陶土を発見し、水戸藩営製陶所の原料陶土として使われたのが興りと言われており、その後
嘉永四年(1851)、「御用瀬戸」として開かれました。

一時は、益子焼を凌ぐ勢いでしたが、明治になって衰退し、一時、藤田製陶所だけになったこともありましたが、
昭和40年代に、10軒ほどの窯元が復活し、現在では、窯元数も増えてきています。(「窯元一覧」参照)

 代表的な小砂焼

藤田製陶所は、5種類の鉱物を混ぜ合わせて出来た金結晶という金色の釉薬の作成に成功し、小砂焼は
金結晶の名で広く知られるようになりました。その結果、小砂焼と言えば、金結晶というようになっていますが、
現在では、土地の凝灰岩を使った小砂青磁の和洋食器を主とする国山窯、磁器の朱雀窯、益子で修行し、
うわぐすりを使用しない、日本古代の焼物を追求した川井窯、現在陶芸教室も行っている市川窯、他数件の
窯元が存在します。
                                                 (記 : 2010年1月7日)

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