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京焼の白瓷条文酒盃と白瓷ぐい呑み

京焼作家の川瀬満之作の、白瓷条文酒盃です。





 条文

  

条文がきれいな白瓷の酒盃です。

大きさは、円径55mmx高さ40mmで、共箱、共布、栞付きで、確かなものです。

川瀬満之は、昭和8年に初代竹春の次男として生まれ、昭和36年に京都市五条坂に築窯し、現在に至って
います。

京焼作家として、色絵ものや、青磁など、色々なものを、多種少量生産されていますが、その中でも、この白瓷酒盃は、珍しいものではないか?と思っています。(下のものは、川瀬満之氏の作品の数々です。)

 色絵菱文水指

 青磁盃

 色絵盃

白瓷(はくじ)とは、白色の生地に透明の釉薬を施したもので、白磁と同義で使っていることが多いようですが、磁土ではない場合に、白瓷といっているのかもしれませんね。

鳥取市河原町本鹿のやなせ窯では、前田昭博さんが、白瓷を、専門にされています。

      前田昭博さんの作品

柿右衛門窯のように、濁し手になって、白磁の冷たさが、柔らかくなっているような気がします。

また、条文とは、直線または曲線を平行もしくは交差状に並べた線条文が、一般的で、下のような模様が 典型的なものです。

 伊東翠壺作 白青磁線条文花瓶

今回、ぐい呑みコレクターと思われる方からの出品があり、良いものばかりでした。その中で、運良く落札できたものが、3つあり、これもその1つです。大切にしたいと思っています。
                                              (記 : 2010年2月27日) 

追記 1:

京焼作家の古川利男利宋窯)作、白瓷ぐい呑み を手に入れました。











古川利男は、昭和二十四年生まれの陶芸家で、独特の氷裂青瓷米色瓷 、辰砂などが得意な作家です。

この作品は、十八番の作品ではありませんが、白瓷と箱書きされていますが、青白磁に近い、薄い青白色をしており、見込みに、「蝶ととんぼ」が描かれている珍しいものです。

大きさは、口径約8.3cm 高さ約3cm 高台径約2.3cmで、共箱付きです。

下のような氷裂青瓷が、古川利男さんの十八番で、数多くの作品を見ますが、作品としては、おもしろいと思いますが、私の好みではなく、こちらの白瓷の方が、私好みのようです。


                      氷裂青瓷


                      釉裏紅(辰砂)

上の辰砂も得意なものですが、きれいな発色をしていますね。

現在、利宋窯は、古川利男の長男の古川拓郎が継いでおられています。また、古川利男さんの奥さんは、3代竹峰(竹峰窯)となられています。

 【作家 プロフィール】
 
 古川利男 (ふるかわ としお)

 昭和24年(1949)、生まれ。
 京都出身。
 大阪芸大クラフトデザイン科卒。
 のち、京都陶工職業訓練校、工業試験場技能養成本科修了。
 昭和50年(1975)、独立。
 京展、日本工芸会近畿支部展、日本伝統工芸展入選

 日本工芸会正会員

                                            (追記 : 2010年11月28日)

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