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備前焼(びぜんやき)、明治窯の森神仙(もりしんせん)作の徳利です。 備前焼の特徴の1つの桟切(さんぎり)が、美しい徳利です。桟切とは、窯の隅や、器物の陰など、直接に炎や灰の当たらない、煙に包み込まれるような場所でとれる模様で、灰に埋もれている状態にあるものにも見られる模様です。 この徳利も、窯の端の方に置かれていたのでしょうか?火の通りの悪いところにあったようで、全体的に、自然灰を浴びた部分はなく、そのせいで光沢はなく、いかにも、灰の中に埋もれていたといった感じです。 桟切 は、当然、偶然の産物ですから、意図して、作り出すことは、出来ませんが、人工的には、炭を落とし入れ、それを燃焼させることによって、還元状況をつくり出すことによって作り出すことも出来ます。 窯の各部屋を仕切る桟の近くでよく取れたので、この名称となっています。尚、備前焼の特徴については、「備前焼の美」をご参照ください。 作者の森神仙さんは、1932年、窯元六姓森家の家系を継ぐ、森竹山の二男として備前市伊部に生まれました。1970年に、明治窯を築き、1974年に独立し、現在に至っています。 こちらは、備州窯の片口鉢です。(備州窯は、「備前焼の皿」参照) 備州窯印 こちらは、窯変がきれいなものです。料理を盛ると映えるような片口鉢ですが、まだ、使ったことはありません。酒器として使うには、口の部分が、うまく注げないので、向いていません。やはり、料理の向付けに使うのが、適当かな?と思っています。 備前焼の徳利と、片口鉢は、2002年の備前焼祭りで、岡山県備前市伊部を訪れた際に買ったものですが、飾り棚に飾っていたので、今回、アップロードしました。 どちらも、中々のものだと思いますので、大切にしたいと思っています。 (記 : 2010年4月23日)
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