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能村耕作・珠洲焼の酒器

珠洲焼(すずやき)・冶遊庵窯(やゆうあんかま)の能村 耕(のうむら こう)作、自然釉焼き締めの徳利とぐい呑みの酒器セットです。







 「珠洲」の陶印





  「珠洲」の陶印

徳利は、口径約4.3cm、胴径約9.5cm、高さ約12.8cmで、ぐい呑みは、口径約7cm 高さ約4.8cmの大きさで、珠洲焼の特徴である、自然釉の掛かった焼き締めの作品で、共箱、共布付きのものです。

栞には、「珠洲窯」となっており、冶遊庵窯を開く前の陶芸センター共同窯で、能村耕によって、焼かれたもののようです。

同じように焼き締める備前焼とは、全体の色彩が違っており、少し鼠色っぽい感じの黒灰色です。これも、燻べ焼き(くすべやき)という、強還元焔焼成の賜物なのかもしれませんね。

冶遊庵窯能村 耕さんは、1949年(昭和24年)に、珠洲市蛸島町に生まれ、越前焼の陶芸家・畠山是閑(ぜかん)のもとで修業した後、1978年(昭和53年)に、珠洲市陶芸実習センター入所し、同年に、珠洲窯を築窯しています。言わば、復興珠洲焼 の先頭に立った発起人の1人です。

 能村 耕さん(61)

珠洲焼(すずやき)は、石川県珠洲市で、焼かれている陶器で、古墳時代中期に大陸の陶工が伝えた須恵器の系統を受け継ぐ素朴な焼き物です。

珠洲古窯は、須恵器の系統を継ぎ、平安末期から鎌倉・室町時代にかけて約400年間、能登半島の先端に,、位置する「珠洲 」の地で焼かれ、関西以北の広い地域で、庶民の日常器として使われていました。

桃山時代まで盛んに作られ、北前船で遠く北海道まで運ばれていましたが、戦国期に忽然と姿を消したことで「幻の古陶」と呼ばれていました。(「珠洲焼の謎」参照)

昭和30年以後、多くの窯跡が発見され、考古学の研究者により「珠洲焼」と命名され、注目されるようになりました。

昭和53年に、約400年の眠りを経て、珠洲市陶芸センター(技術指導所)の珠洲焼復興窯に火が入れられ、その後は窯元や陶芸家も増え、その独特の技術は着実に受け継がれています。


                    珠洲焼 共同窯(陶芸センター内)

珠洲焼は、鉄分を多く含む珠洲の土を用い、釉薬(うわぐすり)を掛けず、窖窯(あながま)で赤松を燃料に1200度C以上の高温で、燻べ焼き(くすべやき)という、強還元焔焼成で焼き上げます。

土に含まれる鉄分が炭素と結合し、黒灰色の落ち着いた美しさを醸し出し、薪の灰が溶けて自然柚や灰被
(はいかつぎ)となり、微妙な景色をもたらし、使い込むほどに味わいを出すのも、魅力です。

現在、珠洲市を中心に、13の窯元が、作陶しています。(窯元一覧参照)

珠洲焼は、派手さはありませんが、使い込むほどに味わいを出す焼き物ですので、大切に使っていきたいと思っています。
                                               (記 : 2010年5月2日)
追記 1:

紀の川窯田端和樹夫作のフリーカップを、お安く手に入れることが出来ました。







ヤフーショッピングでも売っていて、5775円で売っているものですが、オークションで310円(送料込みで700円)で手に入れました。(当該ショッピングページ参照)

「個人出品です。新品の頂き物ですが当方詳しくありませんので写真でご判断ください。同封の説明によると、珠洲焼(石川県珠洲市)の窯元、田端和樹夫の作、ビアジョッキです。」ということで、私は、5000円以上で売っていることを知っていましたので、これは、お買い得だし、普段使いにOKだなと思い、落札できれば、儲けもの程度で入札したのですが、珠洲焼は、あまり有名ではないのでしょうね、お安く買うことが出来ました。(笑)

素焼き系のフリーカップは、特に、ビールを飲む際に、泡が小さくなるので、ビールの味が、引き立つという理由で、愛用されている人が多いようです。

私も、熊野焼のビールカップで、ビールをいただいていますが、珠洲焼のようなせっ器の方が、向いているようです。


           熊野焼のビールカップと、信楽焼の皿に盛ったたこ焼き


          珠洲焼のビールカップ、株主限定アサヒビールとお刺身

田端和樹夫さんは、1947年(昭和22年)生まれで、1992年に珠洲市陶芸センターに入所し、1995年に、珠洲市三崎町二本松に、紀の川窯を築窯し、数々の賞を受賞されて、現在に至っています。

 田端和樹夫さん

これから、夏に向かいますので、ビールが、一段とおいしくなると喜んでいます。(笑)
                                            (追記 : 2010年5月6日)

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