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明代?青花茶入れと中皿

2011年4月に、シンガポールの骨董店で購入した、明時代末期ではないか?と思われる青花茶入れと、7寸皿です。















土の感じから、明代末期のものではないか?と思うのですが、確証はありません。

呉須の感じや、土の感じから、2つとも同じ時代のものだと思います。民窯で作られたものでしょうが、清代になると、皿の高台内も、透明釉を掛けられているものが多いと思うし、かつて見た明時代の皿も、高台内が同じような感じでしたので、明代のものではないか?と思っているわけです。

青花茶入れは、ちょっと変わった形をしていて、形が気に入っています。お茶を入れていたと思いますが、薬を入れていた可能性もありますね。大きさは、横12cm、高さ14cmほどです。

清時代には、煎茶の作法が、中国でも盛んになっています。茶入れは、錫製が上物とされていますが、陶磁器製のものも数多くありますので、煎茶(緑茶)用に、清の時代に作られたものかもしれません。

日本においても、江戸時代に煎茶道が築かれ、茶壺(ちゃこ)、又は、茶心壺(ちゃしんこ)として、陶磁器製のものも使われています。(「煎茶道のはなし」参照)

煎茶を淹れる際の、茶壺として、使っても良さそうですね。

同じ骨董店にあった7寸皿は、模様が特徴的ですし、呉須の発色もまずまずいいもので、普段使いにしてもいいなと思い、購入しました。大きさは、径:21cm、高さ:2.5cmほどです。

紋様が、ベトナムの安南焼の染付に使われている「ひまわり文様」に似ている部分もありますが、磁器ですので中国製だと思うし・・・・・・益々、いつどこで作られたか?わからなくっています。(笑)

この2点は、はっきりとした素性がよくわからない骨董品ですが、焼き物は、使ってこそ価値があるので、普段使いにしたいと思っています。

★ 青花(せいか)とは? ★

青花(青華)とは、中国における 染付の呼称で、白磁の釉下にコバルトで絵付けを施した磁器のことです。 元代に始められた手法で、当時、西方ペルシヤより輸入されたコバルトを使い、 濃厚な青で複雑な文様を表わしたものが多く、重厚な器形と調和し力感に満ちています。
                                                (記 : 2011年9月4日)
最終更新日 : 2014年11月30日

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