株主優待生活のすすめ
少額投資でも、企業から贈り物が届く、株主優待株から株式投資をはじめる方法をご紹介します。

最高逆日歩を回避できる?
 

近年、個人投資家が信用口座を持つことが、普通になってきたことから、信用売りをして、権利落ちから株価の下落を守る手段として、繋ぎ売り(信用売り)をする人が増えてきた影響で、特に、株主優待株には、権利付き最終売買日に大きな逆日歩が付くことが多くなっています。また、株主優待株の権利落ちも大きくなってきているという現実があります。

そうした状況から、「権利落ちからは、身を守りたい。しかし、最高逆日歩を食らっては、元も子もない。 」といったお悩みをお持ちの方が多いようです。

私は、私なりに、色々と研究をしてきて、自分の法則を作り、最高逆日歩が出るかどうかを判断しています。私のブログで、その方法を教えて欲しいという、ご要望がありましたので、今回、私が判断している方式を、公開することにしました。

ただ、いつも当たっているわけではないので、「ご参考まで 」ですので、「投資は、自己責任で」、お願いします。

★ ともさん式最高逆日歩の予想法 ★

まず、見ていただきたいのは、下の表で、2008年12月末権利確定銘柄の検討表です。

「コード」枠で、水色に網掛けしてある銘柄は、最高逆日歩は、出ないと判断した銘柄で、黄色で網掛けした銘柄は、最高逆日歩が出ると判断した銘柄です。

一方、「銘柄」枠で、黄色で網掛けしたものが、実際に、最高逆日歩が出た銘柄です。

12月末権利確定銘柄                  

コード

銘柄

 

出来高

売り残

買い残

信用残

前場寄付き

後場寄付き

予想信用残

予測許容残

5959

岡部

前日

103,500

22,300

13,100

▲ 9,200

41,400

10,700

▲ 61,300

▲ 165,000

 

397円

当日

154,800

79,800

4,900

▲ 74,900

逆日歩

0円

判断用指数

103,700

4826

CIJ

前日

16,300

27,600

25,900

▲ 1,700

35,500

12,800

▲ 50,000

▲ 67,000

 

400円

当日

82,900

75,200

18,400

▲ 56,800

逆日歩

0.35円

判断用指数

17,000

9757

船井総研

前日

34,300

11,900

6,700

▲ 5,200

29,000

5,600

▲ 39,800

▲ 98,000

 

509円

当日

83,000

45,500

2,000

▲ 43,500

逆日歩

21円

判断用指数

58,200

2266

六甲バター

前日

38,000

14,000

13,000

▲ 1,000

41,000

13,000

▲ 55,000

▲ 8,000

 

409円

当日

133,000

52,000

15,000

▲ 37,000

逆日歩

42円

判断用指数

▲ 47,000

2684

プライム

前日

160

225

10

▲ 215

335

96

▲ 646

▲ 100

 

26110円

当日

722

731

6

▲ 725

逆日歩

1400円

判断用指数

▲ 546

9441

ベルパーク

前日

138

60

128

68

315

111

▲ 358

▲ 190

 

68500円

当日

678

407

99

▲ 308

逆日歩

2800円

判断用指数

▲ 168

2402

アマナ

前日

11,900

33,300

3,300

▲ 30,000

21,800

4,700

▲ 56,500

▲ 16,000

 

294円

当日

46,700

60,100

1,100

▲ 59,000

逆日歩

21円

判断用指数

▲ 40,500

2572

三国コカコーラ

前日

45,900

14,800

17,600

2,800

28,200

11,100

▲ 36,500

▲ 160,000

 

866円

当日

79,700

52,300

4,200

▲ 48,100

逆日歩

3.5円

判断用指数

123,500

2578

四国コカコーラ

前日

20,600

4,000

6,900

2,900

24,000

6,900

▲ 28,000

▲ 71,000

 

855円

当日

50,000

37,000

5,100

▲ 31,900

逆日歩

3.15円

判断用指数

43,000

2579

コカコーラウエスト

前日

129,500

16,100

14,500

▲ 1,600

35,000

18,800

▲ 55,400

▲ 333,000

 

1944円

当日

229,300

46,700

5,300

▲ 41,400

逆日歩

0.7円

判断用指数

277,600

2502

アサヒビール

前日

2,372,500

242,300

157,000

▲ 85,300

187,200

55,600

▲ 328,100

▲ 1,450,000

 

1541円

当日

1,379,400

258,400

96,000

▲ 162,400

逆日歩

0.35円

判断用指数

1,121,900

3003

昭栄

前日

76,000

87,900

20,400

▲ 67,500

51,700

16,100

▲ 135,300

▲ 123,000

 

929円

当日

193,100

141,700

14,100

▲ 127,600

逆日歩

28円

判断用指数

▲ 12,300

4746

東計電算

前日

12,000

9,800

300

▲ 9,500

6,400

2,800

▲ 18,700

▲ 28,000

 

1240円

当日

18,400

20,600

0

▲ 20,600

逆日歩

42円

判断用指数

9,300

6328

荏原実業

前日

13,600

8,000

2,100

▲ 5,900

8,400

5,700

▲ 20,000

▲ 19,000

 

999円

当日

34,500

25,900

1,000

▲ 24,900

逆日歩

28円

判断用指数

▲ 1,000

7272

ヤマハ発動機

前日

974,200

816,000

149,900

▲ 666,100

51,300

34,900

▲ 752,300

▲ 859,000

 

888円

当日

1,597,600

773,600

202,800

▲ 570,800

逆日歩

3.85円

判断用指数

106,700

7613

シークス

前日

113,400

17,400

34,400

17,000

55,000

27,800

▲ 65,800

▲ 75,000

 

291円

当日

243,400

75,900

24,700

▲ 51,200

逆日歩

1.75円

判断用指数

9,200

8179

ロイヤル

前日

208,700

123,000

5,700

▲ 117,300

83,800

16,700

▲ 217,800

▲ 122,000

 

950円

当日

286,400

277,400

2,500

▲ 274,900

逆日歩

21円

判断用指数

▲ 95,800


結果的に、船井総研東計電算以外の銘柄は、予想が当たっています。しかし、船井総研東計電算は、「青信号」が出ていたにも関わらず、最高逆日歩が出ていますので、私の方式が、絶対的なものではないことがわかりますね。

私の予想法は、「信用売り残が、発行済み株式数の、0.3%以内であれば、最高逆日歩が発生しない」という原則を基本としています。それに、過去の結果を見て、多少調整して、「予測許容残」を出しています。

そして、

  「予測許容残」 < 「前日信用残」−「前場寄り付き出来高」−「後場寄り付き出来高」

となれば、「青信号」を出しています。

難しいのは、当日にいくらの信用売り残が発生するか?という点です。引け後に、結果が、発表されるのは、午後9時頃ですから、それまでは、わからない数字です。そこで、私の場合には、前場と後場の寄り付きの出来高をすべて、信用売りとする方式を採用していますが、結果を見ると、それ程、大きく違っていることは、稀なので、そうしています。

その数値を、「予想信用残」として、「予測許容残」と比較して、「予測許容残」<「予想信用残」であれば、「最高逆日歩は、発生しない」と予測しているのです。

しかし、上記のように、いつもそうなるということでは、ありませんので、ご参考まで程度として、ご参照していただければ幸いです。

記 : 2008年12月26日

改訂 : 2009年2月9日

★ 具体例 ★

上記の表中のベルパーク(9441)を例に取って、説明します。

ベルパークの前日の信用売り残高は、「+68株」で、信用売り超しになっていません。そこで、この株をクロスしても大丈夫と判断するのは、危険です。

最終売買日の前場の寄り付きで、315株の出来高が、後場の寄り付きで、111株の出来高が発生しています。これらは、ほぼすべてが、クロスによるものと考えていいものです。

よって、私の算定式では、+68−315−111=−358 ということで、最終日には、358株の信用売り超過となると予想しています。(結果は、308株の売り超しでした。)

当時のベルパークの発行済株式数の0.3%は、190株ですので、売り超しの株数が、190株以内であれば、最高逆日歩を喰らう確率は低いということですが、算定式で予測した売り超し株数は、358株ですので、「クロスをしてはいけない」と教えてくれます。

そして・・・・・結果は、最高逆日歩の400円X7日=2800円でした。確か、この時は、株主優待は、クオカード1000円でしたので、クオカード1000円をいただくのに、2800円の逆日歩を支払った計算になります。

前日の信用売り残が、プラスでも、当日に大きくマイナスになって、最高逆日歩になるケースです。

★ 確実に最高逆日歩になると予測するケース ★

ご参考までに、最高逆日歩が出ると予測する判断は、

  「予測許容残」X2倍 > 「前日信用残」−「前場寄り付き出来高」−「後場寄り付き出来高」 

を使っています。

上記の例では、ベルパークの予測許容残は、190株ですので、190X2=380株以上の予想売り超し株数になった場合には、最高逆日歩の可能性が、ほぼ確実ということになります。

上記の例では、予想売り超し数が、358株で、380株未満でしたので、「ほぼ確実」ではなかったものの、結果は、「最高逆日歩」になっています。

オールマイティーの算定式ではありませんが、私の場合、この算定式で、最高逆日歩を回避するようにしています。ただ、あくまで、予測式ですので、「投資は、自己責任で」お願いいたします。

(最終更新日 : 2013年11月27日)


丸三証券では、口座開設から2ヶ月は手数料無料です。通常手数料も最低水準で少額投資に向いた証券会社です。
 

Copyright (C) 株主優待生活のすすめ  All Rights Reserved 
















inserted by FC2 system