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お香を楽しむ会を開催!

お香とお茶を楽しむ会」を開催しました。

香道というのは、現代社会では、ほんの一部の人たちによって愛されているもののようで、中々、「お香を楽しむ」機会に接することが出来ないのが、現実です。

もっと、気軽に楽しんでもらいたいなと思い、お香を4種類用意して、嗅ぎ別けてもらう催しものを企画しました。



子供たちを交えて、お香とはどんなものか?「日本人の趣向」の一部でも味わってもらえればと思いました。



用意したものは、伽羅(きゃら)、沈香(じんこう)(ベトナム産)、沈香(ブルネイ産)、白檀 (びゃくだん)(インドネシア産)の4種類ですが、その中では、伽羅と白檀に人気が、集まっていました

伽羅に関しては、「グラム当たりの値段が、金よりも高い」と解説したせいもあるかもしれませんが・・・(笑)

沈香は、「おじいちゃんの香り」という意見等があり、慣れ親しんだ香りなんだなと感心しました。



お香の嗅ぎ方を、説明すると、中々、様になった方もおられて、楽しい時を過ごすことが出来ました。



NHKの大河テレビ「篤姫」で、紹介されていた「お香」ですが、形式ばらずに、気軽に楽しんでもらいたいもの
だと思っています。



   沈香木(沈丁花の木が、色々な条件を経て、樹脂化したものと言われている)            

                                             (記 :  2009年6月8日)

追記 :

上記のインドネシア産の香木を焚いてみました。

すると・・・・・・



     ↑ 1回目の試し焚き(樹脂が溶けだしてきて、長い間煙が立っています)



                    3片目の試し焚き

このように火が当たると、香木から樹脂のようなものが出てきて、良い香りを放ち始めました。(「空薫」(そらだき)という方法で、強い香りがしますので、嗅ぎ分け易いと言われています。)

うぬぬぬぬ・・・・・・これは、伽羅ではないか?

次に、沈香 を同じ方法で焚いてみましたが、全然違う・・・・・・(なんとなく、木が燃えただけのような感じでした。)

ネットでは、香りをお届けすることはできませんが、多分、この香木は、伽羅のようです。

すると・・・・・・・伽羅は、g当たり、5000円ほどしますから、この香木は、約20gですので、10万円?

うんんん・・・・・恐るべし・・・・・・この香木は、インドネシアの友人から譲り受けたものですが、伽羅の産地は、タイ、ベトナム、インドネシアが多いので、あながち、ないことでもなさそうです。



今回、3片ほど削り取りましたが、まぁ、気軽に楽しむことが大切ですので、機会があれば、気軽に皆さんに味わってもらいたいものだと思っています。

伽羅の特徴は、下記の通りだそうです。(「芳香堂HP」より)

形状      チョコレート色で光沢のある木の形 油分が多い  
嗅覚   香ばしい香り
触覚   軟らかい・水に沈む
味覚   五味:苦・甘・辛・鹹・酸
 煙の形    真っすぐ上がり暫く散らない
分類   【色で分類】白・青・黄・黒

確かに、煙が、真っすぐに上がり、長い間、焚けていました。益々、本物っぽいですが、そんなに存在するものでもなさそうですので、あやしいかも?ですね。(笑)

★ 沈香とは ★     (「木のメモ帳」より)

 樹種

 熱帯産のジンチョウゲ科アキラリア属の常緑喬木の幹から採取される香木。インドからインドシナに分布するジンコウAquilaria agallcha),ミャンマーからボルネオにかけて広く分布するマラッカジンコウA.malaccensis),タイのシャムジンコウA.crassana),中国南部のシナジンコウA.sinensis)など,多くの種類があるが,ベトナム産のAquilaria agallcha が最も評価が高い。

 この樹木を沈香樹と呼んでいる。沈香の名は,上質の樹脂分の多いものは水に沈むことに由来する。また,沈水木(ジンスイボク)又は沈水とも呼ばれる。
 貿易名で Eagle Wood の名がインド,ビルマなどで使用されているが,樹脂化したものは Agar wood と言っている。
 生成のきっかけ

 この樹木に傷,その他の原因で,ある種の刺激が加えられると,その部分に樹脂分が沈積して,沈香になると言われる。本来の材は黄白色ないし淡黄褐色であるが,病理的に樹脂分が沈積した部分は暗褐色あるいは黒色となる。このことに関して,バクテリア(真菌)が作用してできるとの説明がある。真菌といえば,確か,水虫の薬にも「抗真菌剤」とあり,水虫菌の親戚か?
 採取

 生木から採取する場合と、枯れたあるいは土埋木から採取する場合がある。土埋木の場合は,抗菌性の含油樹脂のため腐朽菌に侵されないで残った部分であり,余分な部分が消失しているために品質がよい。一般には脂分を多く含む暗褐色から黒色で光沢に富み,比重の高いものほど名品とされる。
 なお,この樹木を栽培して,幹に人工的に傷をつけ,土中に埋めて沈香をとることも行っているという。
 利用

 沈香はそのままでは香気は弱いが,熱するか燃やすと強い芳香を放つ。古来薫香(くんこう)として賞用。沈香は,ベンジルアセトン,高級アルコール,テルペンなどからなる樹脂を約50%含み,燃やすと特有の芳香を発することから,仏教をはじめとする宗教儀式に用いられ,また日本の香道の主役とされる。薬用としては喘息,嘔吐,腹痛,腰やひざの冷えなどに用い。鎮静や疲労回復の効があるとされる。【百科】

                                              (追記 : 2012年3月10日)

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