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エピソードと共に、その起源や、特徴を、ご紹介しています。意外な場所に、
意外な、お宝があるものです。画像と共に、うんちくも、お楽しみください。 

七輪陶芸の製作方法 

七輪陶芸の製作工程を写真を交えながら、説明していきましょう。

@ 成型

基本的に、手捻りで製作しますが、手動のろくろがあった方が、やりやすいので、1500円程で求められる
プラスチック製のろくろの上で、思い思いの形に、粘土を成型していきます。


A 素焼き

成型したものは、日陰で乾かしたり、急ぐ時には、オーブンで乾かして、充分水分を除き、素焼きに入ります。
火を起こした七輪の中に、成型したものを入れて、ゆっくり温度を上げて行きます。燃料は、炭を使います。

上の写真は、焼き上がりの時点での七輪の中の様子です。温度は、700度まで達しています。

次に徐冷していきます。温度が急に下がると、ひび割れの原因になりますので、少し冷えてきたら、網の上で
少しずつ、温度を下げてきます。

うまく、素焼きが出来上がったようです。

B 釉薬付け

素焼きが終わると、思い思いの釉薬を、刷毛で塗っていきます。釉薬にどっぷり漬けると、コスト的に、お金が
掛かるし、刷毛で塗ったほうがうまく行くことが多いようです。

釉薬は、900度程度で溶ける「楽釉」と、1250度〜1300度で溶ける、本格的な釉薬がありますが、高温
で本焼きをすると90%は、失敗するので、最初は、楽釉を使うのが、無難でしょう。

C 本焼き

いよいよ、本焼きです。本焼きでは、焼成温度が、1250〜1300度まで上がらないと、粘土の中の石英や
長石がガラス質に変化しないため、七輪陶芸では、ドライヤーを使って、焼成温度を1300度まで上げます。

まずは、素焼きに釉薬付けしたものを、七輪の中に入れて、いっぱいの炭で覆い、徐々に温度を上げて
行きます。

ある程度温度が、上がってきたら、ドライヤーを使って、送風をはじめます。はじめは、遠いところからはじめて
段階的に、近づけていきます。大体、5分くらいずつで、近づけていきます。

まだ、1300度には、達していませんが、中の作品は、真っ赤を超えて、真っ白になるくらいになっています。
炎が、黄色から、白っぽくなると、1300度に達しています。そこまで、温度を上げたら、ドライヤーの送風を
止めて、徐冷します。

D 作品の完成

炭がすべてなくなっても、中の温度は、500度以上あります。中の状態は、取り出すまで、全くわかりません。

今回の作品は、なまこ釉を塗っていたのですが、釉薬の塗りすぎと、温度を上げすぎたようで、釉薬が
溶けて、垂れてしまいました。

10個、作って、1つ、満足できるものが出来るかどうか?というものですが、偶然と運による、神頼みは、
七輪陶芸の1つの面白みでも、あります。

作ったものが、すべてうまく焼けるのであれば、チャレンジ精神がなくなるというものです。(笑)

こうやって、作る七輪陶芸ですが、土や、釉薬を変えることによって、色々な作品が出来て、楽しいものです。

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