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イタリアのパイプメーカーのサヴィネリ(Savinelli)社製作のBruna305モデルのパイプです。 刻印 サヴィネリロゴと「305」、「ITALY」 大きさは、全長約138mm、 ボール内約19mm で、形式は、ベント型だと思いますが、ややベントの角度が低く、ステムの部分に特徴があって、それが気に入って買いました。 中古品ですが、サヴィネリのパイプは、人気があって、それなりのお値段もしますので、中古で、その雰囲気を味わうことにしました。 こちらは、同じくサヴィネリ(Savinelli)社製作の、Tris129モデルのパイプです。 大きさは、全長約148mm、 ボール内寸約18mmで、標準型のビリヤードタイプのパイプです。刻印は、「Savinelli」、「Tris」、「129」、「ITALY」が入っています。 上記の Brunaモデルと、ほぼ同じ時間のオークションで、どちらかが欲しかったのですが、競っているうち、両方とも落札できたというわけです。(笑) こちらの方が、状態は良く、ストレートタイプのものですので、扱いやすいと思いますので、普段使いにしたいと思っています。 サヴィネリ(Savinelli)社は、1876年に、初代サヴィネリ氏が、イタリアのミラノで小さなパイプ店を出したのが始まりです。息子の時代に発展し、イタリアを代表するハイセンスなシェイプのパイプ作りで、世界中の スモーカーに愛され続けているメーカーです。ミラノ郊外の風光明媚な湖畔に工場が あります。現在は、4代目のGiancarlo Savinelli氏が、手作りのパイプにこだわって、経営しています。 4代目 こちらは、ベルギーのパイプ製作所のヴィンチェ(Vinche)作、NATURAモデルで、アップル型のパイプです。 大きさは、全長:約14.5p、ボウルの高さ:約3.9p、ボウルの径:約3pで、中古品です。 Vinche & Koopmans社は、1864年にベルギーのブリュッセルで創業、1895年に、Victor Vinche氏が、オーストリアの会社を買収し、メシャムパイプを開始しています。1927年に工場を移し、1938年には、ブライヤ、メシャムパイプを、週、5000本を生産するまでになりました。その後、第2次世界大戦や、紙巻たばこの出現で、パイプの需要は、減りましたが、現在、第4世代がVincheブランドのパイプの生産を続けています。1977年に、Koopmans氏が、加わって、現在の会社名になり、喫煙具全般の生産、販売をしています。 アップル型のパイプは、ストレートになっていますので、初心者には、使いやすいということですので、練習用に買いました。 ここで、世界の主なパイプメーカーを取り上げてみます。この他にも、イギリスの「BBB」等の汎用品メーカーもあり、奥が深い世界です。 ★ 世界の主なパイプメーカー ★ @ オーストリア アンドレアス・バウアー(メシャムパイプの代表的メーカー、現在は、トルコで生産) A デンマーク スタンウエル、WΦラールセン B フランス ブッショカン、シャコム C アイルランド ピーターソン D ドイツ ファウエン E イタリア サヴィネリ、ブレビア、マストロ・デ・パヤ F オランダ ビッグベン G イギリス ダンヒル 、パーカーオブロンドン、ハードキャッスル H アメリカ ミズーリ・メシャム(代表的なコーンパイプブランド) I 日本 柘製作所 パイプには、デザイナーのオリジナルブランドと、汎用品に使われるブランドがあります。また、ほとんどのパイプには、刻印があり、その刻印が決め手になりますが、その見極めは、慣れていないとわからないようです。 同じブランド名でも、Second Brand というのがあり、デザイナーズ・ブランドの普及版として、お手頃の値段で売られています。 オリジナルブランドの解説が詳しくされているサイトがあります。英語版ですが、「Pipes」をご参照ください。各国のメーカー、ロゴ、特徴等が説明されていますが、そのメーカーの多さに圧倒されます。 パイプには、コレクターも多く、ビンテージものには、高額のものも多くあります。根強い人気があるようです。 パイプの最高級品は、ダンヒル(Dunhill)と言われており、1907年に愛煙家アルフレッド・ダンヒルが設立し、パイプのブランドでは世界一の品質を誇っています。マウスピースに着けられたホワイトスポットに憧れて、大金を払っている方がいるくらいです。 ダンヒルパイプ ダンヒルパイプには、すべて4桁ないし5桁のシェープナンバーが付けられています。 1桁目=グループ・サイズを示します。2桁目=マウスピースの種類を示します。3桁目と4桁目=パイプの形を示します。例えば、「4103」の刻印があれば、グループ4、ビリヤード、マウスピースはスタンダードテーパーとなります。 また、ダンヒルパイプの仕上げは8通りありますが、シェープによっては、サイズが揃ってない物もあります。シェープとサイズをご確認する場合は、下の表をご覧下さい。 こういった厳格な決まりを作って、手作りをしているのですから、ファンも多いのだと思います。尚、1本のパイプを作るのに、約90日の日数が必要になっているそうです。 その他に、フランスのブッショカン、シャコム、イタリアのサヴィネリ、デンマークのラールセン、アイルランドのピーターソン、ドイツのファウエン辺りの評判が良いようです。 ■ 私が、買ったパイプ関連グッズについて紹介します。 ■ ★ パイプスタンド ★ 4本用のパイプスタンド、プリンスオリジナルモデルです。 大きさは、高さ:18cm、長さ:26cm、幅:11cmで、「PRINCE ORIGINALITY」の銘判があります。(パイプは、ディスプレイ用のものです。) 小さな引き出しが付いていますので、コンパニオンや、モールクリーナーが入れられて便利ですね。 ただ、特にエボナイトを使っているマウスピースは、日焼けをすることがありますので、長期保管の場合には、箱や、ポウチに入れて保管する方が良いということです。 ★ パイプレスト付き灰皿 ★ これは、パイプ2本用レスト付きの陶製ひねり灰皿です。 大きさは、高さ:30mm、幅:140mm、長さ:160mm程度で、2本のパイプレストがあるので、対面で、2人で、パイプたばこが楽しめます。 陶製の場合には、パイプが傷つきやすいということですが、気を付ければ、問題ないかと思います。値段も手頃(1890円)で、中央に、コルク(パイプノッカー)が付いていて、パイプを軽く叩いて、中の吸い終ったたばこかすを出すようになっています。 おうちの奥様のご機嫌が悪くなるのは、灰の処理ですよね。絨毯の上に、火の付いた灰を落とそうなら、雷が落ちてしまいますから、このような灰皿は、大切かと思います。(笑) 実は、私は、たばこを吸いませんので、我が家には、灰皿がありません。敢えていうなら、煙草盆の灰皿が使えるくらいです。パイプたばこの灰と、炭の灰では、合いませんので、この灰皿を買うことにしました。 ★ コンパニオン ★ これは、コンパニオンと呼ばれるタンパーとピック、ナイフがセットになったものです。 大きさは、約:8.4cm×1.9cm で、ステンレス製のタンパーと、カーボン削り用ナイフとピックが折りたたみ式で内蔵されているコンパニオンで、木の部分が、金属の冷たさを取り除いていると感じ、購入しました。 ★ モールクリーナー パイプクリーン ★ パイプのメンテナンス用に買ったのが、サヴィネリ (イタリア)製の「パイプクリーン」と、ブッショカン(フランス)製の「モールクリーナー」です。 パイプクリーンは、モールクリーナーの先端に付けて、煙道内を掃除するもので、ヤニがきれいに落ちます。 あとは、持ち歩き用又は保管用のポウチと、マッチ辺りがあれば、一応、最低限のグッズは揃ったということでしょうか? パイプを磨くのに必要な、パイプポリッシュングクロスは、最近流行のマイクロファイバーや、使い捨て化学ぞうきんでも良さそうですし、たばこジャーは、チャック付ポリエチレン袋に入れて保管すれば良さそうで、代用品がありそうですね。工夫次第ではないでしょうか? それでも、グッズは、レベルが高くなると、どんどんと欲しくなるものです。レベルに合わせて、集めるのも、また、「粋」ですね。 (記 : 2012年11月27日)
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