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会津塗のぐい呑み

会津塗(あいづぬり)の洗朱ぐい呑みです。









大きさは、径:7.5cm、高さ:3cmで、木地は、国産栃材で、洗朱漆が、手塗りされています。

お屠蘇セットにもあるように、漆器のぐい呑みは、口当たりがよくて、冷酒を飲むのに、適しています。

会津塗は、その生産量も多いのですが、所謂、木合(もくごう)と呼ばれる、木粉とメラミン樹脂を混合して型に入れて熱をかけて作った素地で出来たものも多いので、ようやく木製のものをみつけましたので、購入しました。

★ 漆器の素地と塗材 ★

50%以上の木粉を樹脂と混ぜて固める木合 (もくごう)ですが、木合が素地であっても、その上に、漆を塗れば、立派な漆器なので、外見からは、見分けにくいのですが、見分け方は、簡単で、水に浸けて、浮くものが木製で、沈むものが、木合ということになります。

最近は、木合と表示されているものが多いようですが、「天然木加工品」と表示されている場合もあります。天然木を加工したような印象を受けますが、木合のことですので、ご注意を!

また、木製には、木目 がありますので、よ〜〜〜く見ると、木目がわかります。

最近は、木合の中には、材料の中に空気を含ませて、軽くし、熱を伝わりにくくしているものがありますので、こちらは、木目が決め手となります。

素地には、天然木、木合の他に、所謂、プラスチックといわれる、「メラミン樹脂」、「ABS樹脂」、「アクリル樹脂」、「PET樹脂」などがあります。

一般的に、手で持ってみて、「軽い」と感じたものが、天然木製ですが、高級なものには、素材や塗料の表示がありませんので、本物を見分ける目も重要ですね。

塗り」は、天然漆を塗ったもの他に、カシュー漆塗装ウレタン塗装などがあり、天然漆といっても、今は、ほとんどが、中国産で、国産の漆を使っているのは、浄法寺塗と、輪島塗の一部だけです。(「浄法寺塗の汁椀」参照)

天然漆塗にも、手塗りと、吹き付け塗装がありますが、刷毛目がみえるのが、手塗りということになります。

★ 会津塗とは ★

会津塗(あいづぬり)は、福島県会津若松市を中心とした地域で作られている漆器です。この地方でも、かなり昔から、漆器が作られていたようですが、1590年(天正18)、蒲生氏郷(がもううじさと)が領主となり、故郷の近江(おうみ)国(滋賀県)から、木地師や塗師(ぬし)を多数移住させ、塗大屋敷とよぶ伝習所で漆器の産業化を図ったのを、現在の会津塗のはじまりとしているようです。

江戸中期頃までは、良質の漆器を生産していたようですが、明治以降は、産業化を目的として、見栄えの良い、安価なものを生産するようになっているようです。

特に、素人にはわからない、下地部分で、「紛下地(まがいしたじ)」と呼ばれる、漆を使わず、柿渋や膠や米糊を代用した下地に、漆で上塗りされているため、漆が剥げ落ちてしまうことがあります。

技法には、螺鈿・漆絵・乾漆・蒔絵・花塗り など多岐にわたる技法があり、そのことが、逆に特徴を失っている感もあります。

戦後は、プラスチックを使った、合成漆器の生産にも成功し、今では、「電子レンジや食器洗い機で使える」漆器も作っています。
                                               (記 : 2014年3月27日)

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