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香川漆器・象谷塗と独楽塗

香川漆器(讃岐漆器)、木製本漆塗・象谷塗(ぞうこくぬり)の菓子器です。











大きさは、径;210mm、高さ:30mmほどの象谷塗の菓子器で、共箱付きです。

丁度、こたつで、みかんをいただくのにいいようなサイズの菓子器で、もちろん、煎茶道具として、作られたのでしょうが、我が家では、「みかん入れ」になりそうです。(笑)

香川漆器は、彫漆(ちょうしつ)、蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、後藤塗象谷塗(ぞうこくぬり)の5つの技法が、国の伝統的工芸品に指定されていますが、その中の1つの技法ということになります。

象谷塗は、轆轤(ロクロ)で加工した素地に、刷毛で漆を数回重ね塗りしたものに、川や池で群生している真弧の稈(ワラ)の中に入っている粉末を撒いて、拭漆仕上げをしたもので、荒びきされた線模様と独特の陰影が、歳月とともに渋みを増してゆくのが特徴です。

江戸時代末期、玉楮象谷(たまかじぞうこく)が、大陸伝来の彫漆(ちょうしつ)、蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)などの研究から独自の技法を創案し、のちに名前を取って、「象谷塗」と呼ばれる技法となりました。

こちらは、同じく香川漆器(讃岐漆器)の、木製本漆塗、独楽塗(こまぬり)の煎茶道具の菓子器です。







大きさは、径:230mm、高さ:20mmほどで、大変軽くて、見た感じは、プラスチックにも見えたのですが、しっかりと木目が入っていますので、天然木製だと確認しました。

昨年、10月に高松市を訪問した際に、漆器の「山富さんにお邪魔したのですが、その際にも、この独楽塗の作品がありました。その際には、どうもピンとくるものがなかったので、大変、申し訳なかったのですが、何も買わずにお暇させていただきました。

独楽塗が気になっていたのですが、お値打ちものがオークションに出ていましたので、ゲットと相成りました。

独楽塗(こまぬり)は、香川漆器だけでなく、山中塗等の他の地方でも作られており、香川漆器の国の伝統的工芸品に指定されてはいませんが、模様が、子供が遊ぶ独楽に似ていることから、「独楽塗」という名になっています。

また、独楽(コマ)は、良く廻ることから、物事がますます円滑に回転する、人生が滞りなく廻り、金運が着くなど、いろいろな幸運をもたらす縁起物 でもあるそうですので、我が家にも、幸運がやってくるかも?(笑)

この独楽塗の菓子器は、薄いので、お皿として、料理を盛っても良さそうですね。

★ 香川漆器とは ★

香川漆器(かがわしっき)とは、香川県高松市を中心とする地域で作られている漆器で、「高松漆器」、「讃岐漆器」とも呼ばれます。

江戸時代前半の寛永15年(1638年)に、水戸徳川家から高松藩に入封した松平頼重が、漆器や彫刻に造詣が深く、これを振興したことに始まります。江戸時代末期、玉楮象谷(たまかじぞうこく)は、大陸伝来の彫漆(ちょうしつ)、蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)などの研究から独自の技法を創案し、やがて香川漆芸の礎を築きあげました。

現在では、高松を中心にした香川の漆器は、年産約250億円、中央展に入賞、入選クラスの漆芸作家は70余名、組合員約70社、漆器関係の従業員数約2000名、販路は北海道から沖縄まで、というように文字通り漆器王国を誇っています。

また、重要無形文化財蒟醤技術保持者(人間国宝)になった故磯井如真や、故音丸耕堂(重要無形文化財彫漆技術保持者)の活躍など、多くの巨匠を輩出しています。

上記、象谷塗、独楽塗の他に、香川漆器には、下のような技法の漆器があります。

彫漆(ちょうしつ)

存清(ぞんせい)

蒟醤(きんま) 

後藤塗 

 

 

 

 

藤沢淳二作 

明石朴景作 

 

一部後藤塗の象谷塗と
後藤塗の丸重
 


各地の漆工芸や、漆器の装飾法につきましては、「漆(漆工芸)のはなし 」をご参照ください。
                                                (記 : 2014年5月6日)

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