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エピソードと共に、その起源や、特徴を、ご紹介しています。意外な場所に、
意外な、お宝があるものです。画像と共に、うんちくも、お楽しみください。 

煎茶用の水差しと巾筒

煎茶用の水差し(みずさし)です。







大きさは、口径:8cm、底径:9cm、高さ:17cmほどの水差しで、恐らく、益子焼だと思います。

煎茶用の水差しとして、購入しましたが、紅茶用のティーポットかもしれませんね。

煎茶道では、下のようなボーフラと呼ばれる素焼きの急須でお湯を沸かして、お茶を淹れます。


              織田流の盆点前道具(画像出典:織田流HP)

その際に、ボーフラに水を継ぎ足すものが、水差し と呼ばれているお道具です。

水差しは、下のような京焼の染付や赤絵のものが多く用いられていますが、洋食器のティーポットでも構わないと思います。

 京焼の水差し


私の場合、上のような感じで、ボーフラの代わりに、南部鉄瓶を使っています。この方法、結構、オススメものです。熱源にIHヒーターを使っていますので、使い勝手がとても良いので、気軽に楽しめます。

また、小笠原流のように、茶釜を使う場合には、茶道用の水指を使っても構いません。



こちらは、茶巾筒(ちゃきんとう)と盆巾筒(ぼんきんとう)のセットです。









茶巾筒の大きさが、口径:4cm、高台径:3cm、高さ:5cmで、盆巾筒の大きさが、口径:5cm、高台径:4.5cm、高さ:5cmで、「平山」と銘が入っていますので、京焼だと思います。

煎茶道用では茶巾筒、盆巾筒(又は、予備巾筒)の両方を使う流派があり、2つの巾筒でセットになっています。

この茶巾筒と盆巾筒のセットは、単品で扱っていることが少ないお道具ですが、偶然、見つけましたので、ゲットしました。

★ 巾筒とは ★

巾筒(きんとう)とは、茶道や煎茶道で、茶巾を入れる道具のことです。

茶道の場合は、巾筒を使うのは、ほぼ茶箱手前に限られますが、煎茶道の場合は、すべての手前に巾筒を使います。

また、煎茶道の場合は、盆を拭くためのやや大きめの茶巾を別に準備しますが、これを入れるものは「盆巾筒」(又は、盆巾入れ)と呼ばれて、茶巾筒とは区別されることが多いようです。

★ 茶巾とは ★

茶巾(ちゃきん)とは、茶道の点前の途中などで茶碗を拭くために使う布です。

白い麻布を用いることが多く、奈良晒は、高級品として重宝されます。用途や流儀などによりそのサイズは異なりますが、一尺×五寸(30cm × 15cm)ほどの長方形のようです。茶巾盥で水に浸したあと、絞って使用します。



ただ、「茶筅と茶巾は、新しいものの方が良い」ということや、茶巾を使った後に、すぐに漂白剤の入ったお水で洗わないと、お茶の色が付くということで、実は、私は、100円ショップで買った、キッチンペーパータオルの箱入りを使用しています。

サイズも、同じくらいですし、使い捨てでも、コストが掛からず、邪道ですが、実用的です。(笑)



毎日、抹茶を、気軽にいただいていますので、これで、充分です。(笑)

★ 盆巾とは ★

煎茶道の一部の流派では、盆巾を使う流派もあります。

盆巾(ぼんきん)とは、お盆と茶托を拭くために使う布ですが、白いものもありますが、青い木綿のものが多いようです。大きさは、茶巾よりも、少し大きめで、22cmX37cm程度です。



 茶巾、盆巾の使用例

煎茶の場合、お盆でお茶を淹れる点前の場合、盆巾は、必需品になりますね。

こちらは、耐熱ガラス製茶海ピッチャー)です。



中国茶を淹れる時に、よく使われています。もちろん、煎茶用のピッチャーとしてもOKです。宝瓶に合うサイズということで購入しました。

気楽に煎茶を楽しむには、下のようなセットがオススメです。



湯冷ましから、宝瓶にお湯を注ぎ、ピッチャーに一旦受けて、煎茶碗に移して飲む方法です。



お茶の出具合も良くわかりますが、ちょっと趣に欠けるところはあります。でも、気軽に煎茶を楽しむには、良い方法だと思います。
                                              (記 : 2014年11月14日)

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