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広島市・旧国鉄宇品線

広島の昔の画像を探していたら、懐かしい画像を見つけました。

私が、子供の頃に住んでいたところの最寄駅の「下大河駅」と、旧国鉄宇品線(うじなせん)を走っていたディーゼルカーです。キハ04型というディーゼルカーだそうです。



幼少の頃を過ごした我が家の最寄りの駅が、下大河駅(しもおうこう)で、おばあちゃんの家のある宇品駅まで、時々、利用していました。懐かしいなぁ〜〜〜〜!5歳の頃の記憶が、はっきりと蘇りました。

ちらっと写っているミゼットもかわいいし、私の記憶にあるのは、まさにこの風景でです。

当時は、運行もおおらかで、遠くから手を振ると出発を待ってくれたり、踏切で危なそうだと、停止もしてくれていました。1964年、東京オリンピックの頃?、いやもう少し前の1960年くらいの写真ではないでしょうか?

 下大河駅  現在は、集会所

宇品線は、単線で、私の記憶では、旅客用には、すでに、ディーゼルカーしか走っていなかったと思いますが、街中をSLも、時々走っていたようです。

 霞町1丁目付近(昭和45年)


                       丹那ー宇品間を走るSL

旧国鉄宇品線は、当初は日清戦争の人員・物資輸送のための軍事専用線として建設されました。開戦の1894年(明治27年)年には、山陽鉄道(現山陽本線)が広島駅まで開業したため、この広島駅と宇品港とを連絡するために、陸軍省の委託により山陽鉄道が軍用線を建設することになり、同年8月4日着工、8月20日竣工、8月21日に開通という、延長距離6qという短い単線路ですが、わずか16日間で完成したというから、驚きです。

以後、日本の軍港の代表格となった宇品港から日清戦争、日露戦争、太平洋戦争に出征・復員する兵士や物資の輸送を担いました。

戦後、その使命を終えた宇品線ですが、国鉄の民営化前では、日本最悪の赤字路線で有名になり、また、広島市の中心部を、北から南へ突っ切っていた為に、交通の障害にもなっていました。

その為、1966年に上大河−宇品間の旅客営業が廃止、1972年に遂に旅客営業を廃止し、細々と貨物輸送をしていましたが、1986年についに廃線となっています。

宇品線は、広島駅の0番ホームから、当時、日本で、最も長いプラットホームのあった宇品駅までの区間でした。宇品駅は、軍港の終着駅でしたので、当時、最も長い貨車を受け入れるために、560mもの長いプラットホームが必要だったわけです。

 0番ホームのC58型SL


            0番ホームに停車中のキハ04型ディーゼルカー

こちらは、0番ホームの時刻表ですが、すでに、広島ー上大河間の営業のみになっています。




              宇品線の沿革を示す銘板 (段原南第五公園(南段原駅跡)にあります)

下の写真は、宇品駅の東端から1986年に撮影された宇品駅のプラットホームで、その長さがわかります。




           長いプラットホームの宇品駅 (1947年撮影の航空写真より)

旧宇品線は、広島駅から、大須口(おおすぐち)、南段原(みなみだんばら)、上大河(かみおうこう)、下大河(しもおうこう)、丹那(たんな)、宇品(うじな)の6駅だけの路線でした。そのうち、幾つかの駅舎の画像を拾ってみました。

     
             宇品駅                            丹那駅


                上大河駅

また、現在も宇品線の面影が残されているところがいくつかあります。

 旧宇品線面影マップ

下の写真は、広島市翠町の南警察署交差点の北東側(旭ポンプ場横)に、警報機・遮断機・車止め付き線路・短いホームのモニュメントで、丹那駅跡にあります。上の旧宇品線面影マップのD番にあたります。



こちらの煉瓦の壁は、広島市宇品海岸3丁目にある「陸軍糧抹支廠倉庫」跡です。道路工事で解体され、旧国鉄宇品線のプラットホームの一部とともに保存されています。旧宇品線面影マップのH番にあたります。




                   宇品駅プラットホームの一部

南段原駅跡は、段原南第五公園(「宇品線広場」)となっています。旧宇品線面影マップのB番にあたります。



上記、旧宇品線面影マップを参考に、各地を訪れてみるのも、楽しそうですね。


                                                (記 : 2011年2月3日)

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