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ハイブリッドカーが、「エコカー」として、国の税金を投入してまで、その普及を、後押しされています。 ここで、「ハイブリッドカーは、何故エコカーか?」と問われて、すぐに返答できる人は、少ないのではないでしょうか? 「一般にそう言われていて、国も後押しをしているから」としか答えられない人が、ほとんどだと思います。 ハイブリッドカーは、ただの「燃費のいい車」で、特別、「エコ」でも何でもないのです。車を走らせるのには、ガソリンが必要ですし、Co2を、しっかり出して走ることには、変わりないということです。(「エコ」をエコノミーと解釈すれば、その通りですが・・・) 昔の電車は、加速する際に電気を使い、定速に入ったら惰性で走り、止まる時には、ブレーキを掛けて止まっていました。 しかし、今の電車の多くは、止まろうとする時に、その惰性を使って発電して、架線に発電された電気を戻す仕組みになっています。 ハイブリッドカーは、同じ原理で、減速する際に発電して、低速で走る際に使う電気をうまく貯めているということです。今まで、捨てていたエネルギーを有効活用しているのです。 今の電車と同じ原理ですから、何故、こんな自動車が、もっと早く出て来なかったのか?という疑問も出てきますよね。でも、その答えは、「石油が安かったから」ということでしょう。 今でも、ガソリンは、水より安いなんて、信じられます? ここで、いつもの、お金の計算ですが・・・・・(笑) トヨタ・プリウスの燃費は、公称38km/Lです。スズキ・アルトの燃費が、24.5km/Lですから、1Lで、13.5kmも余分に走れることになります。 でも、これって、1ヶ月に1000km走るとすると、14.5Lのガソリンが浮くことになり、ガソリン1Lを、130円で計算すると、1,885円の節約だけです。 1年で、22,620円、5年でも、113,100円です。 何年乗ったら、ペイするのでしょうね? 私には、とても、それに見合うだけの価格差ではないような気がするのですが・・・・・ 「エコに貢献しているのだから、少しくらい高くても仕方がないわ!」と、おっしゃるのであれば、近くのスーパーや、コンビニに行くのに、自動車を使うのを止めていただいて、自転車にしていただく方が、よっぽど「エコ」(こちらは、間違いなくエコです。)になるということです。 高いお金を払って、ハイブリッドカーを買って、自分では、エコに貢献していると、勘違いされる方も多いでしょうから、「本当のエコとは何か?」という原点を、しっかり、考えていただきたいと思っています。 尚、今後、ハイブリッドの原理は、一般的になるでしょうし、その前に、「ストップ、アンド、ゴー」システム(止まっている時には、エンジンが止まるシステム)の自動車が、一般的になって、燃費のいい車は、どんどん増えてくるでしょう。 しかし、燃費のいい車を買うことは、決して「エコ」に、繋がるはずもなく、「エコとは、何か?」を、しっかり理解する必要があるのでは?と思っています。このことは、「省エネの技術は、画期的に進んでいるのに、消費している電力量が減らない」のと同じです。 ハイブリッドカーを買った人は、自動車産業の景気の底割れを防ぐことに貢献しているのは、事実ですが、「エコ気分」になってもらうのだけは、止めてもらいたいと思っています。 (記 : 2010年3月21日) 追記 : ハイブリッドカーの仕組み
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