株主優待生活のすすめ
少額投資でも、企業から贈り物が届く、株主優待株から株式投資をはじめる方法をご紹介します。


(注:2009年11月における記事です。その後、各社とも変更等がございますので、適宜ご確認ください。)

★ 「ミニ日経225先物」を使って現物株のリスクヘッジをする方法 ★

株式市場は、いつも上昇局面を迎えているわけでは、ありません。

株主優待株に投資している方の多くは、長期投資家であるという統計があります 。最近、株主優待制度を
新設する企業が増えてきていることも、この統計の影響もあるでしょう。

そんな中で、株式相場が、調整の局面に入った時、私を含めて多くの株主優待株ファンは、「見てるだけ〜〜
になってしまって、「株価の下落が止まり、次の上昇局面がくるのを待つしかない 」と思っておられるのでは
ないでしょうか?

そこで、昨年の7月に生まれた、「ミニ日経225先物 」を使って、現物株のリスクヘッジをする方法 をご紹介
いたします。

★ 「ミニ日経225先物」とは? ★

初心者にも分かり易くする為に、かなり端折って説明します。外国為替証拠金取引(FX)をご存知の方は、
特に、次のような説明をすると、分かりやすいと思います。

「ミニ日経225先物」とは、日経平均を指標にした、レバレッジ約25倍の信用取引です。
売り建て、買い建て、どちらも出来ます。


FXと仕組みは、ほぼ同じで、取り扱うものが、「外国為替」か、「日経平均」かという違いです。

★ 「ミニ日経225先物」の概要と長短所 ★

「ミニ日経225先物」の特徴をまとめていますが、ここは、一般的な説明ですので、あとで、確認していただく
程度で結構です。

「ミニ日経225先物」の概要

  1. ミニ日経225先物は、日経平均(日経225)を売買する取引である。
  2. ミニ日経225先物は、日経平均がこの先高くなるとおもったら買い、安くなると思ったら売ればよい。
  3. ミニ日経225先物は、最低取引単位を「枚」と呼び、一枚は日経平均株価指数の100倍である。
    (つまり日経225先物取引の取引単位を10分の1に小口化したものがミニ日経225先物である)
  4. ミニ日経225先物は、呼値の単位(値段の刻み)が5円単位である。
  5. ミニ日経225先物は、証券会社に証拠金を預けなければならない
  6. ミニ日経225先物は、株券の受け渡しがないので、損益のお金を受け渡す差金決済になる。
    差金決済が認められているので、証拠金が足りていれば自由にデイトレードができる。
  7. ミニ日経225先物は、決済期限があり、決済期日は3月、6月、9月、12月の第2金曜日の前日となっている。
  8. ミニ日経225先物は、少ない資金で大きな金額の取引を行うことができる(レバレッジを効かすことができる)。

長所

  1. 倒産がない・・・日経平均先物225には個別の株のような倒産のリスクはありません
  2. 空売りができる・・・売りから入れるので、腕があれば下げ相場でも儲けることができます。
  3. 株の信用取引と違って、空売りをしても逆日歩や貸株料を取られない
  4. 差金決済が認められているので、証拠金が足りていれば自由にデイトレードができる。

短所

  1. 資単位が大きいのでハイリスクハイリターン 。
  2. 決済期限がある。決済期日は3月、6月、9月、12月の第2金曜日の前日となっている。
★ 「ミニ日経225先物」を使った現物株のリスクヘッジの例 ★

現物派にとって、調整局面は、「見てるだけ〜〜〜」になって手の打ちようがないのを、何とかできないか?と
思っている方は多いと思います。私もその一人で、調整局面に入ると、株価を見るのも嫌になります。
そこで、具体的な例をあげて、調整局面のリスクヘッジをご紹介します。

ここで、投資総額500万円リスクヘッジカバー率33%、設定日経平均 17,500円として考えて見ましょう。

「ミニ日経225先物」の最小単位は、日経平均の100倍ですから、日経平均が、17,500円の時には、
175万円分の投資金額をカバーすることになります。これで、500万円の投資金額の約33%をカバーして
いますので、「ミニ日経225先物」を1単位1枚と呼ぶ)、売り建てすれば、下落リスクに対して、33%を
カバーすることが出来ます。

もしも、100%カバーしたい場合には、3枚、売り建てすれば、100%、下落リスクから回避できることに
なります。

しかし、「ミニ日経225先物」は、レバレッジが、約25倍掛かっていますので、逆の方向へ行った時には、
25倍の損失を出すことになります。

尚、1枚の「ミニ日経225先物」を建てるのに必要な証拠金は、SPAN証拠金×0.12倍で、現在、65000円
くらいにしている証券会社が多いようです。

リスクヘッジとは、あくまで、保険ですから、100%をカバーする必要はないと思います。ですから、ここでは、
33%をカバーするということで、「1枚を株価下落リスクに対して、ヘッジを掛ける」ことにします。

 ■ 株価が、売り建てをした時よりも、上がってしまった場合 ■

株価の下落を予想して、「ミニ日経225先物」の売り建てをしたが、予想に反して、株価が上がった時ですが、
この場合には、素直に喜べばいいわけです。

ここでの目的は、あくまで、保有株全体の下落リスクの回避ですので、下がると思っていたが、上がって
しまったという場合には、「ミニ日経225先物」では、損をしますが、保険料だと思えばいいことです。相場
全体が上がった時には、それ以上の利益が出ているはずだからです。

上昇し始めると、上昇トレンドは続くものですので、売り建てをした時点で、300円くらい上の値段で逆指値
入れておきます。300円も上昇すれば、今後も大きく下落することはないと思って、それ以上の保険を掛ける
必要はないと判断するからです。

必要以上の保険料は、不要ですから、必ず、300円くらい上に逆指値(その値段になったら、買い返済する
ように設定)しておきます。もしも、株価が予想に反して300円以上上がったら、保険料は、300円分ですから、
3万円掛かります
、その3倍は、現物株で、儲かっているはずですから、儲けが少し減ったと思いましょう。

 ■ 株価が、売り建てをした時よりも、下がってしまった場合 ■

この場合には、「ミニ日経225先物」が効いてきます。今までは、「見てるだけ〜〜」だったのですが、下げ
相場でも、損失分の33%程度をカバーしてくれます。

株価は、下げ始めると、底はわかりません。ですから、途中で、「ミニ日経225先物」を決済しないで、必ず
底を確認することです。底から、3分の1程度上げてきたところで、決済することです。

そうでないと、何の為のリスクヘッジかわからなくなります。ここでは、あくまで、現物株の下落リスクのヘッジ
ですから、上げ始めれば、現物は、怖いもの知らずですから、必ず、上昇トレンドが確認できるまで、決済
しないようにします。

「ミニ日経225先物」は、年に4回、決済期限がありますが、リスクヘッジの途中で期限が来たら、同時反対
売買をして、継続するようにします。

「ミニ日経225先物」は、信用取引と違って逆日歩や、貸し株料、金利等は、掛かりませんので、いつまで
持っていても、コストが掛からないのが魅力です。

仮に、日経平均が、800円マックスで下げて、上昇トレンドに入り、底から300円上げたところで、決済した
とすると、500円分の差益を生みますので、5万円儲かることになります。

今までは、株が下がるのを、「見てるだけ〜〜」だったのが、株価が復活できるところを確認して、尚、5万円
の利益が出てくるのです。

 ■ 保険料の3万円を高いと見るか、安いと見るか? ■

株式相場が調整をして、現物株が下がってくると、株価を見るのも嫌になります。「ミニ日経225先物」を
使った現物株のリスクヘッジをどう見るかは、それぞれだと思います。予想がはずれて、株価が下がらな
かった場合には、払わなくてもいい保険料としての決済金3万円を損します。

この3万円を、高いと見るか、安いと見るかは、人、それぞれでしょうから、何とも言えませんが、私の場合
には、ヘッジを掛けていることで、下げ相場の際に、株式市場から離れることが、なくなりそうだという点で
やってみる価値はあるかな?と思っています。

★ 株式相場の上げ・下げで儲ける方法 ★

元々、先物市場というのは、将来の価値を予想して取引する市場ですので、もちろん、相場で、短期、中期、
長期に関わらず、取引することが出来ます。もっとも、典型的な例が、デイトレードで、日計り片道無料の
手数料体系を取っている証券会社では、下図のようなことも出来ます。


しかし、こんなことは、サラリーマンでは、出来ませんし、投資家というよりは、投機家のような気がします。
ここでは、ご参考程度まで、ご紹介しておきます。

★ 「ミニ日経225先物」を取り扱っているおすすめ証券会社 ★

現物の株式口座を開いている証券会社であれば、ほとんどの証券会社が、「ミニ日経225先物」を取り扱って
いるようです。しかも、手数料、取引機能共に、大差はないようですが、その中でも、手数料が安く、逆指値の
機能がある証券会社で、評判が良いのが、岡三オンライン証券です。

ただ、他の証券会社も、大差はありませんので、すでに株式用口座を開いている証券会社でも、構わないと
思います。

証券会社 

岡三オンライン証券 

手数料 

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