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「奥さん」は、正しい使い方?

あなたは、自分の伴侶を、何と呼んでいますか?

最近、特に若い人は、」のことを、「奥さんと呼んでいる人が多いようです。

実は、私も若い頃に、「奥さん」と呼んでいて、上司に、言葉の使い方が間違っていると指摘を受けて、それから、「家内」と呼ぶようになりました。

「奥さん」、「奥様」は、元々、「他人の妻に対する尊敬語」ですので、確かに自分の伴侶に対して使うのは誤用で、私の上司の指摘は、間違ってはいなかったということになります。

それでは、特に関西で使われている、「」は、どうでしょう?

元々は、「自分の子供の妻」、「男性の結婚相手(用法:大きくなったら○○さんのお嫁さんになる!)」、「他人の妻」を指す言葉で、こちらも、誤用の可能性がありますが、平安時代の更級日記以来、「男性の配偶者」や「結婚したばかりの女」を指す用法として使われているということで、広辞苑他の辞書では、正しい使い方としているそうです。

日本人は、遜った(へりくだった)言葉が、好きな民族です。これは、ある意味で、「生きるすべ」なのかもしれませんが、実質的な得を取った方が、賢明だということなのでしょうね。

戦国時代は、女人たちは城の奥に居てご主人様の世話をしました。その名残で「夫」のことを「主人」といい、「妻」のことを「家内」と呼ぶようになったということですから、「主人」と、「家内」は、もう500年間も使われているということですね。

言葉は、ある意味で、生き物ですから、誤用が正しい使い方になることは、結構、起こることですが、最近の日本語は、誤用であることも知らずに、というよりは、気にもせずに平気で使って、「皆で使えば、怖くない!」的に、言葉の使い方に無頓着になっている傾向があります。

しかしながら、最近の若者が使っている短縮語が、彼らが、親になる頃に、日本語の標準語になっているようでは、それで、いいんだろうか?と思います。

言語は、その国の文化レベルを表しています。高等な言語を使っている国は、それなりに、歴史と文化があります。まさしく、言葉は、国の体を表すことになりますので、安易な誤用の乱発は、国の文化程度の低下をもたらす危険がありますので、注意すべきだと感じます。

「妻」は、他に、「女房」「カミさん」なども使われていますが、それぞれ、発祥の起源は、古いようです。

自分の伴侶を、尊敬を持って、遜って呼ぶのか?、それとも、尊敬を持って、尊敬語のまま、「奥さん」と呼ぶのか? 女性が強くなった証として、「奥さん」派が、増えるのかもしれませんね。(笑)

同じように、「主人」と呼べない奥さんが、自分の伴侶を、「つれあい」、「つれ」と呼んでいるのを見かけますが、私は、相手に対して、尊敬の念がないような気がして、好きではありません。

主人ー家内」、「旦那ー女房」、「亭主ーカミさん」が、これまで、日本語として使われてきた伴侶の呼び方ですが、これに、「つれあいー奥さん」が、加わるんでしょうか? いずれにしても、お互いに、例のようなペアで使った方が良さそうですね。

奥さんが、「主人」を使っているのであれば、夫は、「奥さん」ではなくて、「家内」の方が、違和感がないような気がします。
                                               (記 : 2010年11月7日)

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