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おやっ?と思うこともあると思いますので、ご一読ください。 

国債残高590兆円の意味

2009年4月、政府は、追加の経済政策として、15兆円もの補正予算案を出そうとしています。しかも、その財源は、10兆円の国債・・・・・

これで、国債の2009年度末の残高は、590兆円となるとのこと。590兆円というお金は、あまりに大き過ぎて、わかりにくいと思いますが、2009年の3月末の東証の株式の時価総額が、255兆円(ここ10年間の最高額は、2007年6月末の578兆円)ですから、現在、日本にあるすべての東証上場企業の価値の2倍以上の借金をしているということです。

恐らく、現在の国債の残高は、非上場も含めて、日本にあるすべての企業を買い取ることが出来る金額だということだと思います。

巨額の財政赤字を反映して、日本の国債は、南アフリカやトルコ等のFXでは、おなじみの あ・や・し・い国々の国債と同じ格付けになっているという事実があります。

日本人は、あまりにも、自分の置かれている状況を、客観的に見ることが出来ていないと思いますし、日本の国債は、それだけ、デフォールトが起きる確率の高い債権であるということを、全く認識していないと思います。

それにも、関わらず、麻生政権は、尚、国債の残高を増やそうとしています。

お金をばら撒いてくれて、喜ばない人はいないと思います。だって、そんなことは、「ひ・と・ご・と」ですから・・・・・

でも、いずれは、必ず、自分に戻ってくるという現実を、もっとしっかりと認識する必要があると思います。

田中角栄や、池田勇人の時代は、人口がピラミッドになっていますから、少々の財政出動をしても、若い人が働いてくれて、すぐに元は取れる時代でしたが、今では、若い人たちも、自分の生活が精一杯で、巨額の借金を支えることなど、出来なくなっているのは、明らかです。

そうであれば、「財政の健全化」は、避けて通れないことです。

折角、小泉さんが、その道筋を付けてくれたのに、今や、「過去の人」として、小泉さんのしたことは、すべてが「」という雰囲気になっています。

痛みを伴わないで、こんな巨額な借金を返すなんて、不可能です。

大阪では、橋下知事が、がんばっていますが、痛みを伴うため、最初は、かなり抵抗がありましたが、だんだんと理解されてきたようです。

なんでも、国(お上)がやってくれるという時代は、もう、すでに終わっているという認識を持って、国債残高590兆円という借金の意味を、国民が、きちんと考える時が来ているような気がしています。

 国債残高の推移

GDPは、伸びない中ですから、このままでは、どう見たって、「破綻国家」になるのは、確実でしょうね。

【参考】 東証株式時価総額
バブル絶頂期 :1989年12月末 611兆円 (日経平均:38,915円)
2000年ITバブル:2000年 2月末 460兆円 (日経平均:20,007円)
                                               (記 : 2009年4月11日)

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