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軍事的に怖い国ランキング

今日のテーマは、2009年7月5日のNHKの日曜討論で話されていた、「日本の安全保障問題」です。

昨日の北朝鮮の短距離ミサイルの発射を受けて、「日本をどう守る?」というテーマだったと思いますが、今回は、比較的に左よりの考えをお持ちの方の出席が少なく、大学教授が多かったこともあって、まとまりのない討論でした。

NHKも、右よりの考え方を、お持ちの人も出さないといけないからなのでしょうが、拓殖大学学長の渡辺利夫さんのように、核兵器を持ったり、軍事力を高めないと日本の安全は、守れないという人もいるわけです。

言論の自由があるのですから、そういう意見があってもいいでしょうし、国内からだけ、世界のことを見ていると、昔の日本軍の幹部のような発言も出て、当然かと思います。多くの日本人は、「井の中の蛙で、世界を知らない」のですから、それが大勢派になっても仕方がないのかもしれません。

そこで、質問ですが、世界中の人々が、最も「怖い」(軍事的に)と思っている国は、どこだと思われますか?

色々な方々のご意見はあると思いますが、私の答えは、「アメリカ」、「日本」、「ドイツ」です。

え〜〜〜?、中国や、ロシアは、入っていないの?と思われる方も多いと思います。

アメリカ」は、最も理解し易い国ですよね。「戦争好き」で、どこへでも戦争に出掛けます。そして、ブッシュ元大統領のように、敵国を名指しできる国です。

それを、支えているのが、アメリカの軍需産業で、逆を言えば、戦争がなくなると、アメリカは衰退するだけなのです。ですから、世界中で、儲かりそうなところで、軍事的な緊張を高めて、自国の繁栄を支えているわけです。

日本なんかは、いいお得意先で、北朝鮮が、ミサイルを発射してくれたお陰で、パトリオットミサイルを買ってくれたし、もっと北朝鮮を敵視して、武器を買ってもらいたいと思っていることでしょう。

2番目の「日本」は、何故なのでしょうか?

日本を、「軍隊を持たない国」、「戦争をしない国」なんて思っている国はありません。日本は、国内的には、「集団的自衛権は、行使しない」、「自衛隊は、相手が攻めてきた時だけ、自衛権を行使する」、「日本は、非核三原則を堅持して、核兵器を持たない」と説明していますが、そんなことを本気で話しても、信じてくれる国はないのです。 (現在、世界第9位の軍事大国です。)

私は、東南アジア、オセアニア等に、住んだことがあって、地元の方々と直接、話をしていますので、その地域の一般人の認識は理解しているつもりです。

この地域の一般の人々が、恐れているのは、中国でも、アメリカでもなく、日本なのです。

軍隊を持っていない、平和憲法で縛っている日本が何故?と思われる方も多いと思いますが、「日本人は、戦争好きな、怖い民族」という認識は、定着しています。

どんな貧しい国にも、軍隊があります。韓国や、シンガポール、イスラエル、スイスのように国民皆兵制度のところもあります。

いくら貧しくても、小さくても、「自分の国は、自分で守る」のは、当たり前だと思っているからです。でも、それは、どこかの国が攻めて来るという想定があるからのことです。

では、誰が攻めてくるのか? アメリカは、儲からないところは、興味がありませんから、貧しい国は、安全ですよね。(笑)(唯一の例外が、アフガニスタンで、9・11の報復にしては、大損をしていますが・・・)

もはや、軍事大国になっている中国ですら、「靖国問題」は、すぐに政治問題になりますし、韓国だって、「竹島」問題では、神経質ですし、ロシアも、「北方4島」問題で、中々進展が見られません。

それらの現象は、「日本の軍事大国化」(すでに軍事大国ですが・・・)を恐れているから と、理解すれば、理解が簡単だと思います。

ドイツ」については、歴史が物語っていますよね。

日本人は、日米安全保障条約によって、アメリカの核の傘に入って、アメリカに守ってもらっていると勘違いされている人が多いように思いますが、私は、日米安全保障条約の一番の意義は、「世界で、最も戦争好きのアメリカから、攻撃されない」ことだと思っています。これは、ある意味で、「最善の防衛策」ですよね。

今日の日曜討論のテーマは、日本では、「日本をどう守る?」というテーマですが、本当は、「日本をどう軍事大国化させないか?」というのが、世界の(アメリカを含む)人たちのテーマなのでは?と思っています。

追記 : 私の意見の主旨は、自衛する権利は当然あるし、自衛隊は、違憲だとは思いませんが、特に、周辺国は、日本を、軍事大国化すれば、戦争を仕掛けてくる国として、極端に恐れていますので、誤解されるような行動(自衛隊の海外派遣、国連の安全保障会議の常任理事国入り、集団的自衛権の行使の容認等)は、慎むべきであり、それが、国益に適うというものです。
                                                (記 : 2009年7月5日)

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